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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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魔国について

この国の人たちのこと、私はまだ全く知らない。

だからこそ、闇獣の世話係として、知りたかった。


「かしこまりました。では、今日は、王都をご案内いたしますね」


 ユグは微笑んで、私の手を取る。

「はい、よろしくお願いいたします、ユグ」


◇◇◇


 王都はとてもにぎわっていた。

 露店では、様々なものを売っていて、とても面白い。

 美味しそうな食材、色とりどりの花、様々な効果の魔道具……など、どれも私の興味を引くものばかりだ。


 その中でも……。

「ユグ、これは何ですか?」

 私が指さしたのは、ネコ型のなにかだった。

 紫の瞳をしたネコは、ちょっと、顔がアギノに似ている。

 ……可愛い。


「ああ、これは……」

 ユグは微笑んで、私を見つめた。

「闇獣の魔力がこもった、魔道具ですよ」

「……闇獣の?」

 つまり、アギノの魔力が。

「はい。私たち魔族の特徴は、体内で『魔力』と呼ばれる力を錬成できること、なのはご存じですね?」

「はい」


 私の国では、魔力を持った人は限られた数しか、生まれないけれど。

 魔族は、魔法がみんな使えるのだ。だからこそ、『魔族』と呼ばれる。


「それでも、その中で錬成できる魔力の質は様々です」

「魔力に質があるんですか?」


 面白い概念に、目を瞬かせる。

 てっきり量だけかと思っていた。


「そうなんです! 質が高い魔力のほうが、いい魔法やいい魔道具が作れます」

 魔道具は、魔法がこもった道具のことだ。


「……そうなんですね。でも、闇獣の魔道具というのは?」

「はい。これぞ、闇獣が我が国を繁栄させている、と言われる所以で……」


 ユグは、ネコ型の魔道具を購入すると、それを手に乗せた。

「見ていてくださいね」


 ユグが、何かを呟く。


 すると……。

 魔道具が光り、その光は、ユグの体内に入っていった。

「ユグ、大丈夫ですか!?」

「はい、もちろんです」


 ユグは微笑んだ。

 心なしか、ユグの顔色が先ほどよりも輝いて見える。

「闇獣の魔道具は、魔力の質を上げてくれます。魔力に混ざる不純物を取ってくれるんですよ」

「へぇー! それはすごい」

 だったら、アギノの置物に触れた魔族の人たちは、より良い魔法や魔道具が使えるようになるのね。


「魔力は、毎日体内を循環しているので、だいたいこの置物の効果は、一日で切れてしまいますが。それでも、私たちの生活には欠かせないものです。それに」

 ユグは、私に魔道具を渡した。


 紫のきゅるんとした瞳が私を見つめている。

「魔道具だけでなくて、闇獣が元気でいるだけでも、魔国の国民の魔力量は上がります」

「そうなんですね!」

 だったら、私の立場は、責任重大だ。

 今まで以上に頑張ろう。


「ところで、ユグ、この魔道具を、国外に持っていったら、どうなるんですか?」

 純粋な疑問だった。

 闇獣が繁栄をもたらすのは、この魔国だけだ。だから……。

「はい、少なくとも闇獣の魔力がこもったものは、この国内でしか使えません」

「そうなんですね」

「はい。ですがラファリア様……」


 ユグは、私の胸元に輝くバッジを見て、微笑んだ。

「その鈴は別です。ちゃんと国外でも効果を発揮するのでご安心を」


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