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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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新しい居場所

(ラファリア視点)


 出かけよう、と決めたものの。

「……まずは、ユグに聞いてみないと」

 出かけるにしても、何も知らない所へ一人で行くよりも、誰か詳しい人と一緒の方が心強い。

 早速ベルで、ユグを呼び出し、ユグに尋ねる。


「ユグ、お願いがあるのですが……」

「いかがなさいましたか?」

「魔国のことをもっと知りたいので、出かけたいと思うのですが、一緒についてきてもらえませんか?」


 ユグは、きょとんとした顔をした後、嬉しそうに笑った。


「はい、もちろんです! 案内役に選んでいただけて光栄です!」


 ユグは少々お待ちくださいね、と、どこかに消え、すぐにまたやってきた。


「それでは、準備をいたしましょうか!」

 キラキラと輝く青い瞳で、見つめられ、首を傾げる。


「……ユグ?」

「だって、ラファリア様は、この国に来て、初めてのお出かけでしょう?」

 ……その通りなので、頷く。

「それなのに、お仕事のときと同じ格好だなんて、駄目ですよ! 今日のお仕事は、もう終わったのだったら、新たな服に着替えてしまわないと!」

「……そういうものですか?」

 ユグは、ええもちろん、と大きく頷く。


「プライベートとお仕事は、きっちり分ける。これは、とっても大事なことですよ、ラファリア様!!」

「……確かにそうですね」

 花奏師だった頃は、あまりプライベートという概念がなかったから、新鮮だわ。


「あ、でも、『鈴』は大事な証なので、持って行った方がよろしいかと。……ところで、お洋服は、私の一押しを選んだのですが、こちらのピンクと水色とどちらがよろしいですか?」

 ユグは楽しそうに、くるっと回りながら、ピンクのワンピースと水色のワンピースを見せる。


「……そうですね」


 ピンクのワンピースを見ると、少しだけ……花奏師だった頃の制服を思い出させた。

 聖花のことは今でも大好きだけど、今の私は、闇獣の世話係だ。


 ……だから。


「水色で、お願いしてもいいですか?」

「はい、もちろんです!」


 ユグに手伝ってもらって、支度を整え、魔王城を出る。


「……わぁ」

 初めて見る魔王城の外観は、思った以上に大きかった。

 ……アドルリアよりも大きいかもしれない。


 おもわず、感嘆の声を上げると、ユグがふふ、と微笑んだ。

「驚きましたか? 魔国の城は、六国の中でも随一の大きさだそうです」

「そうなんですね!」


 確かに、この大きさなら納得だ。

 また時間があるときに、城の中も探検してみたいわ。


 自分の中に生まれた新たな欲望に微笑んで、足を踏み出す。


 魔国。これからの私の居場所となる国。

 それは、どんなところかしら。


「有名な観光地などもございますが……いかがされますか?」

「……そうですね」


 観光地、もいいけれど。

 やっぱり。


「この国の人たちの生活が知りたいです」


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