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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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嘲り


(レガレス視点)

「……な――」

 なにを、なにを言ってるんだ、マーガレットは。


「……うふふ、まだ信じられないの? 違うわ、あなたは、目を背けたいだけ」

「!」

 そう言ったマーガレットの表情からは、嘲りが読み取れた。


「……本当に」

 君じゃ、なかったんだな。

「ええ、そうよ。あぁ、可愛そうなラファリア……こんな馬鹿なひとのせいで花奏師をやめることになるなんて」

 ……ああ。

「私は……わたし、は」

 なんという愚かなことを――。


 ずっと焦がれていた君。君は、あんなにも近くにいたのに。

 どうして、気づかなかったのか。


「ラファリアの顔、本当に見ものだったわ。目の前で、思い出のひとを奪われて、それでも笑って……吐き気がするほど、健気だったものね!!」

「衛兵、……早く聖花を枯らしたこの女を連れて行け」


 マーガレットが、衛兵に連れて行かれる。

「……でも」

 衛兵に連れて行かれる途中で、マーガレットは振り返った。

「散々愛を囁いておいて、手のひら返しするような馬鹿な男に捕まらなくて、マシだったかもしれないわね!」

「……っ」


 その言葉の鋭さに息を呑んだ私を、鼻で笑って、マーガレットは今度こそ連れ去られて行った。



◇◇◇


 ……マーガレットが去った後。

「……」

 一部とはいえ、この国を繁栄させる聖花が枯れてしまった。

 しかも、公にはなってないとはいえ、内定していた婚約者のせいで。


「……陛下」

 名前を呼ばれて、はっ、と顔をあげると、花奏師長が、首を振った。


「さきほど、このオカリナで演奏をしてみたのですが……、聖花に変化はありません」

「……そうか」


 確かに聖花は、枯れたままだ。

 私よりもよほど聖花のほうが、義理堅かった。


 その事実に胸が痛む。


「偽物の演奏を聞いて、この状態になったのなら、治せるのは、ラファリアさんしかいないと思います」

「……だが」


 彼女は、今どこに——?

 それに、彼女は私のせいで去ったのに、戻ってこいなどと、虫がよすぎやしないだろうか。


 だが、聖花をこのままにしておくのは、あまりに……。


「陛下!」


「あぁ、クルスか」

 侍従のクルスが、私たちの方へ駆けてくる。


「ラファリア様の現在の居場所がわかりました! 魔国の、闇獣の世話係として、働かれているそうです!」


いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

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[一言] 新しい年がラファリアさんにとってよい年でありますように‼️
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