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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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32/75

馬鹿らしい

(レガレス視点)


 ……体調がおかしい。

 そのことに気づいたのは、朝方のことだった。


 頭痛がするのは、昨日からだが。


 体が全体的にだるかった。

 まるで、重りをつけているかのように、起き上がれない。


「……風邪か」


 すぐに侍従を呼び、今日の公務の穴埋めについて、側近に連絡してもらう。

「……いつぶりだろうな」


 聖花の加護があるこの国では、風邪を引きにくい。

 それでも、無理がたたるなどして、風邪を引くことが全くないわけじゃない。


 ベッドの上で、天井を見つめる。

 竜王の寝室の天井に描かれているのは、とある物語だった。


 初代の竜王が、恋をして、その相手を〈運命〉に選んだ話。


 唯一の妃は、竜王の運命、とも呼ばれるが……。〈運命〉は、妃のことを指すのではない。

〈運命〉は、竜の魂の伴侶。

今生だけではなく、何度生まれ変わっても、未来永劫、必ず添い遂げることを誓った相手。


 実際、その誓いを立てた竜は、生まれ変わっても、他の者と婚姻ができない。


 そんなリスクを背負ってまで、逃したくない相手。

 それこそが、〈運命〉だった。


〈運命〉には、リスクもあるが、その分恩恵もある、らしい。

〈運命〉を正しく選べば、ますます国が繁栄するのだという。


 ……とはいっても、何をもってして正しいとするのか、私も知らない。


 そんな正しい〈運命〉を逃した竜は、夢を見る……らしい。

 間違った〈運命〉を選んだものを見たことがないから、その真偽は不明だ。


 どんな、夢なのだろう。


 ふと、疑問に思って、自嘲する。


「……馬鹿らしいな」


 私が〈運命〉を選ぶとしたら、あの日であった君、マーガレット以外にいない。

 だから、私がその特別な夢を見ることはないだろう。


 ……そんなことをつらつらと考えていると、眠くなってきた。


 ――ゆっくりと、意識が溶けていくのを感じながら、私は、意識を手放した。


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