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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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28/75

信じるか?

 ――アギノが眠った後。

 起こさないように、そっと、扉を閉める。

「……竜夢、か」

 ガロンさんが呟いた言葉に首を傾げた。

「ガロンさんは、さっきのアギノの言葉、ご存じですか?」

「……そんなに詳しくはないが」

 ガロンさんは、そこで言葉を止め、ふっと息を吐きだした。

 言葉の続きを言うか迷っているようでもあった。


「……ラファリア」


 ガロンさんは、星のような瞳で私を見つめる。


「はい」


 何だか大事な話のような気がして、姿勢を正す。

「あなたは、運命を信じるか?」

 ――運命。


 私がその言葉で思い出すのは、やっぱり……。

『君、すごいね』

 あのときの眩い笑顔が今も頭に焼き付いて、離れない。


「……はい」


 私は、運命には選ばれなかった。


「ではこの言葉は、聞いたことが、あるだろうか」

 どんな言葉だろう。


「〈運命の花嫁〉と呼ばれる、特別なたった一人のことを」

「……〈運命の花嫁〉」


 そういえば、竜王陛下のたった一人の妃のことを、〈竜王の運命〉とも言う。


「あぁ。……〈運命の花嫁〉を逃した竜は、夢を見る、らしい」

「どんな夢ですか?」

「さぁ……そこまでは。その夢を、竜夢というらしい」


 そうなんだ。

「でも、竜夢と私になんの関係が?」

「それは、俺にもわからない」

 竜が見る夢。でも、大切な花嫁を逃してしまったのなら、その夢は苦しいだろう。


「アギノに詳しく聞けば、わかるかもしれないが」

 でも、アギノはもう眠ってしまったし、起こすのは忍びない。


「……そうですね。聞くとしても、明日、ですね」

「あぁ。竜夢について詳しいことがわかるまでは、あのサシェを持っていてくれないか」


 ガロンさんの問いかけにもちろんです、と頷いた。


「部屋まで、送ろう」

「ありがとうございます」


 ガロンさんに自室まで送ってもらい、ほっと息をつく。

 落ち着いて寛げる場所に、もうこの部屋がなっているという証に、なんだかくすぐったい。

「今日はこの後、何をしよう」


 トレーニングをするのはもちろんとして。


 そういえば、城の外はどうなっているんだろう。


 魔法で城まで来たから、ぜんぜん町の様子とかわからないものね。

 ……出かけてみようかな。


いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

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