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【12/19書籍発売】竜王陛下の運命になれなかった私が、魔国で愛されお世話係に!? 聖花を癒やす弦歌の乙女(旧:運命は、手に入れられなかったけれど)  作者: 夕立悠理
運命の相手編

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鈍感

「……え?」

 男性の好み……つまり、好きなタイプってこと!?


「昨夜、そんなことを考えていたら、眠れなくてな。……あなたに直接聞いた方が早いかと思って」


 私に聞いた方が早いのはそうかもしれないけれど……。


「ガロンさん寝不足だなんて、大丈夫ですか?」


 ガロンさんは相変わらず眩しく、クマひとつ見当たらないけれど。


「あぁ。俺は少々寝なくても、頭は回るタイプのようだ」


 そうなんだ。すごい。


「ところで話を戻すが……」

「そもそも、なぜ、そんなことが急に気になったのですか?」


 部下の男性の好みを把握するのは、必ずしも必要とは思えないけれど。


「それは、その……あなたが、以前話してくれただろう? 失恋して、花奏師をやめたと」

「!」


 そうだった。ガロンさんとお酒を飲んだ時に、そんな話もした気がする。


 もしかして、心配されてる? 私がアドルリアに戻らないかって。

 それなら……。


「あなたの決意を忘れたわけじゃない。ただ……あなたが恋をした男がいるのだと、そのことを思い出すと、嵐の前に立ち尽くしているような気持ちになる」

「!?」


 えっ、それってどういうこと!?!?


 まるで甘さを含んだかのような言葉に、戸惑い、思わずフォークを取り落とした。


 給仕の人が新しいフォークをさっと置いてくれる。ありがとう、とお礼は言ったけど、全く感情はこもっていない。


 だって、ガロンさんが唐突にそんなことを言い出すから。


「……思うに、俺はおそらく——」

「ちょ、ちょっと待ってください!」


 ガロンさんは何かを言いかけたけど、それを遮らせてもらう。


「ガロンさん、ガロンさんが不安に思う気持ちはわかります」


 私はまっすぐガロンさんを見つめた。


「私がまたその人に対しての恋愛感情を思い出して、国に帰る可能性がありますものね」

「いや、俺は……」

「ですが! ご安心ください。 今は、仕事が楽しいので」


 本当だ。

 アギノにどんな曲を聴かせようか考えるのは、毎日楽しい。


「だから、この国を去ったりしません」


 私が安心させるように頷くと、ガロンさんは、首を傾げた。


「俺は……それが不安だったのだろうか」

「おそらく、そうではないかと。……気にかけてくださってありがとうございます。昨日のサシェもですが、とても嬉しいです」


 そう言って微笑むと、ガロンさんは顔を顰めた。

「ガロンさん?」

「いや、なんだか動悸がして」


 ど、動悸!?!?!?


「やっぱり、寝不足なのが、体に負担がかかったのでは」

「……そうかもしれない」


 心配だ。

 早く、朝食会を切り上げて、寝てもらった方がいい。


「だからあなたの歌を、今日は俺も聴かせてもらっても、いいだろうか?」

いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

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