一緒にいさせて
高校生が中学生時代を思い出して書いた私小説です。ただただ自分の気持ちを書いた私小説です。生ぬるい目で読んでください。
昼休みの喧騒から少し離れた図書館の、その隣の空き教室で君と並んで勉強してる。正確に言えば、勉強している君を盗み見ている。まれに雲間からさす光が君の髪を照らして金色に光るのがとても綺麗で宝物みたく思える。遠くに聞こえるざわめきと君がシャーペンを動かす音、たまに漏らす唸り声がこの空間を満たして、問題集の内容なんか全然頭に入ってこない。ただ、今だけは君を独り占めできるという喜びと痛いような愛しさと、言葉にできない悲しさ、侘しさを胸に感じながら45分間を過ごしている。
君に、雑用でも何かを頼まれるのが嬉しかった。君の行く所に用事もないのについて行っては帰っていいよと言われるのが悲しかった。まさか少しでも一緒にいたい、なんて言えるわけもないからいつも大人しく帰っては1人で降りる階段に虚しさを感じていた。だから君の「少し待ってて」という言葉がアホみたいに嬉しくて、人気の無い教室でずっと待っていた。そんで、慌ててやってきて「ごめん、昼休み終わるわ。」っていう君になんで今日私呼んだ?って聞いたら「一緒に勉強しようと思ってたんよ。明日はちゃんと出来ると思うから」とか言うから、そしたら、1人で待たされた事なんかどうでも良くなって、明日からの予定を君が作ってくれたことが嬉しくて、思わず「約束ね」となんて言って抱きついてしまった。暑い、離れろ、と背中を叩く君に情けなく笑って、自分の想いが伝わらない事に安堵ともどかしさを感じながら手を繋いで一緒に教室に戻った。早く、早く明日の昼休みになって欲しい。
気力があれば続きを書きたいと思います。もっとマシな文章をかけるように努力します……