表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

ある少年の独白(side萩里秋司)①

ブックマーク、評価ありがとうございます!


とっかかりが見つけられずいきなり新キャラの一人語りという暴挙に出てしまいました!

ごめんなさい!


視線を感じる…。

クラス中の……いや、今では学校全体からと言った方が正しいかもしれない。

しかし残念ながらその中には好意的なものは一切ない。それらにこめられているのはただただ僕を軽蔑するというただ一点のみなのだ。












僕ーーー萩里秋司はクラスでは目立たない、所望陰キャラと呼ばれる位置に立つ人間だ。

小さい頃は友だちと外を駆け回っていたりもしたんだけど、それもある事件があってからは一緒に遊ぶ友だちもいなくなった。


…いや、それはちょっと違うかな?

僕が周りを信用出来なくなり遠ざけるようになったという方が正しいといえる。


でも、そんな状況でも根気強く僕の側を離れない人が2人もいたんだ。

1人は幼稚園からの幼馴染で、相良奈緒。

綺麗な栗色の髪をサイドで結び、身長の低さと童顔なのも合わさってか年齢以上に幼く見える容姿をしている。家事が得意でお菓子作りが趣味のすごく優しい女の子だ。


そしてもう1人が中学からの友だちで総堂雪斗君。

青みがかった黒色の髪、同色の瞳は笑えばとても爽やかな雰囲気を纏う人だ。

そんな彼は性格も見た目もイケメンだ。しかもこの学校でも1、2を争うレベルだと思う。それでいて気さくで周りの空気を読んできちんと配慮出来る凄い人だ。

そんな彼がモテないわけがない・・・んだけど、本人は女の子と仲良くなれない事を悩んでいる。……それはもう真剣に。

それには理由があるんだけど…まあそれは雪斗君の普段の生活を見ていれば良くわかるかな?と思う。



接し方ややり方は違うけど、それでもこの2人は今まで僕を支えてくれた大切な人達なのだ。


















そんな中、高校1年生の9月。その2人とは別に新しく僕の生活に大きく関わってくる人が現れたんだ。


名前は川次麗亜さん。


赤みがかった茶色の髪を肩甲骨辺りまで伸ばした髪に、吊り目の瞳。美人だけど、キツそうに見える、そんな容姿をしている。だけどそんなイメージを吹き飛ばすように常に微笑みを絶やすことをしない。その姿からは自然と最初に抱くであろうキツさは薄れ、さらに誰にでも優しく接したり先生の手伝いをよく買って出たりする優等生だ。その姿や行動から、()()()()3()()()()()()()()()女の子だ。


そんな彼女が月初めに行った席替えで隣の席になった事から徐々に話しかけてくるようになったのだ。

最初何故僕なんかに?とか雪斗君狙いかな?とか疑って素っ気ない態度を取っていたりしたんだけど、それでも彼女はめげる事なく僕に優しく接し続けてくれた。


そしてそんな優しい彼女に僕が絆されるのも当然、時間の問題だったんだ。

最初は一言二言。徐々に雑談も出来る様になり、すっかり僕は警戒心を無くしてしまった。




………そしてそんな折、僕は彼女から告白をされた。


恥ずかしそうに赤みがかった頬と潤んだ瞳での上目遣い。不安げにけれどしっかりと紡がれる愛の言葉は、僕にとって異性からの初めての告白ということも合わさり、一瞬で彼女の虜になってしまった。


幼馴染と友人にも付き合いだした報告をし、奈緒からは「・・・おめでとう」、雪斗君からは「おー!そりゃおめでたいな」と祝福もしてもらったのだった。

そして続くという…。



よろしければブックマーク、評価していただけたら嬉しい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ