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徒然闇詩集  作者: 堕運
1/7

一枚目

一枚目…『きる』『容れ物』『眼』『猿』の極短篇4作です。

        きる



端から望まなければ、また違った考えが生まれるんだろう。


端から覗かなければ、また違って見えてくるんだろう。


端から出合わなければ、また違った人を愛せたんだろう。



そうして貴方を斬って、貴方から逃げ切って、私はまた生きる。




わかってる、わかってる。

本当はわかってるんだ。



端から私が生まれなかったら、貴方も誰も傷付かない事なんて。


だから、お願い…


Please kill me .










        容れ物



貴方の事を愛しています…

貴方の心が欲しいのです…

貴方の愛を私に下さい。


私は貴方に言いました。


私の心が欲しいなら…

私に愛して欲しいなら…

心を容れる器を頂戴。


貴方は私に言いました。



困ったな…

心は何処に入るんだろう…




考えて…悩んだ私が造った容器。


心の入った貴方(カラダ)ごと…

綺麗に納める貴方の棺。










         眼



もう嫌だ


周りはみんな汚いんだ。



そんなモノなんて見たくない…


貴方さえ私の前に居てくれたら…



神様、どうか私のこの眼に…


綺麗なモノだけを映して下さい…




願いは叶った。


まず、貴方が私の視界から消えた…










         猿



吐き出すだけなら、こっちが吐きたくなるよ。


自分勝手に果てるなら、相手なんて誰でも良いの?


自己満足に溺れるなら、私は寝ていても良いの?



もう、独りで鳴いてろ…猿が。

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