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エンジェリカの王女  作者: 四季
〜 終章 〜
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終章

「アンナ女王」


 みんな私をそう呼ぶ。

 天界の王国エンジェリカ、私はその女王だ。


 傷つかないように、幸せでいられるように。かつて私はみんなからそう言われ、王宮の外へ出してはもらえなかった。どんなに贅沢な暮らしをしていても決して埋まらない、寂しさという名前の空白があった。

 自室の窓から外の世界を眺めて憧れ、空を自由に飛ぶ鳥を羨んで、一人ぼんやりと毎日をすごしていた。


 でも、もう今は違う。

 私はエンジェリカの女王として、忙しくも充実した毎日を送っている。


 行きたいところへ行き、見たいものを見ることができる。私にとってこんなに幸せなことはない。


 苦労することも悩むこともある。何もなく幸せばかりなわけではない。ただ、愛する者がいて、大切な者がいる。だから少しくらい辛くても頑張れるのだ。


 それはなにも女王だけの特別なことではない。

 男性も女性も、働いていても家を護っていても、女王も平民も——誰もが同じように、毎日を生きているのだから。


 これは、天界の王国エンジェリカに生きる、一人の天使の物語。

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