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仕事終わりにヤニ吸ってたらどこか残念な年上女性に執着されてた件  作者: 熊鏡
本編

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第16話


 泥のような一週間を終え、優奈さんの家に泊まった次の朝。


「ぁあ゛ー…腰いった」


 マジで痛い。

 のそのそと起きて、ベタついた体に不快感を覚える。


「おはよ。意外と早かったね」

「…優奈さん」

「ほらほら。シャワー浴びちゃいな。私はもう入ったから。ご飯ももうすぐできるよ」


 この人完璧すぎでは??????

 こっちが寝起きでしんどいのにもう色々済ませてんのは凄すぎんだろ。


 と、恐々としながらシャワーを浴びて、上がる。


「お疲れー」

「あざっす。その…」

「いいよー。一旦タバコ吸おっか」

「大好き」

「大好きかっる!?」


 大好きなんていくら伝えてもいいっすからね。


「もうちょっとムードある時にさぁ」

「昨日の夜にたくさん伝えたはずですが」

「そういうのは無しじゃん」

「顔真っ赤でやばい」

「うるさ!!!」


 おもれーーーー。


「全くもうさぁ。とっとと吸うよ!!」

「ウィス」


 換気扇の下に移動して、オイルライターでタバコに火をつける。


「スゥ…スゥー…はぁああ…」


 そうして、タバコを取り出した優奈さんに火がついたままのオイルライターを差し出した。


「ん」


 そうして、優奈さんもタバコに火をつけて、大きく吸った。


「スゥー…スゥ、はぁああああ…」


 タバコに火がついたのを確認して、オイルライターを閉じる。

 キィッン…!と、オイルライター特有の金属音が楽しい。


「あざっす」

「ウィッス」


 起き抜けのタバコうっめぇええええええ!!

 キマるぅ…


「めっちゃ気持ちよさそうな顔するじゃん」

「何よりも気持ちいい」

「私との「言わせないしそれは別腹」さいで…」


 あっぶねえ。


「いやぁ…こんな日もいいねえ」

「全くです」


 吐き出した紫煙が換気扇に吸い込まれるのを眺めて、束の間の余暇を満喫した。

 あ、ちなみに朝ごはんはご飯に味噌汁に目玉焼きにウィンナー。サラダとかいう最高の朝ごはんでした。さいこ〜〜〜〜!!


 ————————


 朝ごはんを食べた俺たちは…


「次なに見るー?」

「春アニメでも見ます?」

「いいねえ」


 ソファでサブスクを楽しみながらグータラしていた。

 ソファに座る優奈さんの膝を枕にゴロゴロと寝転がっている。ちなみに膝枕は優奈さんからのリクエスト(強制)である。


「ていうか、そんなに膝枕ってしたいもんです?」

「めっちゃしあわせ」


 すっげえ笑顔じゃん。やば。


「ならいいんすけどね」

「めっちゃ照れてておもろい」

「照れもすんだろ…!!」


 あんた普通に美人なんだからさぁ…!!


「そんなに照れられるとなんか嬉しくなっちゃうね」


 そんな綺麗な笑顔浮かべるなクソが。


「んー?」


 必死に顔を逸らそうとすると、顔を固定されて屈まれる。

 おそらく、顔を近づけようとしたのだろうが…


 ふにゅんっ。


「むぐ」

「ありゃ。ごめん。顔じゃなくておっぱい当てちゃった」


 やわ…おも…死っ!?


「むっぐぐぐぐぐぐぐぐ…!!!」

「ごめぇん!?」


 パッと上体をあげ、解放される。


「死ぬかとおもた」


 本当に。


「でも幸せでしょ?」

「それはそうっすけどね????」

「めっちゃ素直じゃん」


 そりゃおっぱいに包まれりゃ幸せでしょ。


「そういうもん?」

「そういうもん」

「じゃあ大丈夫?おっぱい揉む?って言われた嬉しいの?」

「いつ死んでもいいくらいには」

「ええ…?」


 スッゲェ不思議そうな顔するじゃん。


「まぁそれでメンタル回復するならいくらでも揉んでいいけど」

「えっっっっっっっっっっ」

「大袈裟すぎない??」


 大袈裟じゃないもん!!!!


「ええ…?まぁ、うちでならいつでも揉んでいいよ」


 許しましょう。そんな、聖母のような彼女の表情に。俺はこの世全ての平和はここにあるのだと思えた。

 他の男には死んでも揉ませないけど。


「すんごい顔だぁ」


 おっと、殺意が。


「ま、今日は死ぬほど甘えさせてあげるよ」

「ありがとうございます」


 今日、俺のMP(メンタルポイント)は全快した。ハオ。


 ——————————


 あの後、結局夜まで居座ってしまった…

 今日もお泊まりしないの?と聞かれた時はあまりにも魅力的すぎて死ぬかと思った。


「ま、今は自宅なわけですが」


 プハー。と紫煙を吐き出す。


「明日は買い物したら充電だな」


 そうすりゃ完璧。


「今日は早めに寝よ」


 うん、それがいい。


「いや、ちょーっとだけ動画見てタバコ吸ってから寝よ」


 うん。


 そうして、結局寝たのは日付を跨いでからだった。

 俺ってほんとバカ。


 ————————————


「ンフ、んふふ…んふふふふ」


 ああ、笑いが止まらない。

 金曜で疲れ切った蓮くんを連れ込んで。土曜までイチャイチャしながら過ごせた。サイコーーーー!!


「一緒にお泊まりしてご飯食べるとかもう結婚じゃん…」


 ああ、もっともっと依存してくれないかな。

 朝ごはんも、昼ごはんも、夜ごはんも、欲を言えばご飯すらも。


「ぜーんぶ私がいないと満足にできなくなればいいのに」


 そうすればずっと一緒なのになぁ…


「ままならないね」


 紫煙が換気扇に座れるように、私の声は溶けていった。


 

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