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ブラン・フォービアの冒険記(仮題)  作者: 陽菜/鈴菜と心陽!
3/18

二話

コンコン、とブランの自室の戸を叩く音が聞こえる。

「はい。」というと、トリアが入ってくる。

ブランは、お父様から何か言われたか、気になっていた。(もし、ほめてもらえたのならば、これ以上ないご褒美だわ。)

「失礼いたします。姫様、国王がお呼びになっていますよ。」トリアは、美しく微笑んでいった。続いて、ウィリンも入って来る。

「失礼します。・・・。」ウィリンはニコニコしていた。

「姫様、姫様っ!行きましょう!きっとおほめになると思いますよ!なんたって素晴らしかったですもの。」ウィリンはとても安心する笑顔で言った。

「ええ。わたくしも、とてもよかったと思いますよ。」

「ありがとう。ウィリン、トリア。わたくしも頑張った甲斐がありますわ。」

ウィリンはおもう。とってもきれいな顔立ちをしているブランは、笑みを向けるだけでとても安心するのだ。これは、前にトリアと話した時、トリアも言っていた。ながい白髪にルビーのような赤い目。これは、人を引き付けるような、そんなチカラを放っているようだった。

「では、お父様のところへ行きましょう。」

「「ええ」」

ブランは自室を出た。コツコツと音を立てて、赤いカーペットを歩く。城内は、とても気品あふれるものでいっぱいだ。少し歩いたその先にある、お父様たちの部屋の近くにつく。

さっと音もなく、ウィリンとトリアが前に出て、

「失礼します。ブラン姫様の側近でございます。ブラン姫様がご到着なさいました。」

といった。代表していったのはトリアだった。

「入れ。」お父様の声だった。

ブランはドレスの裾を持ち上げ、優雅に礼をした。

「こんにちは、お父様。お呼びでしょうか。」家族だけならば、話すときは堅苦しくなくてもよいのだが、国民の前では堅苦しく、しなければいけないのだ。

「ああ、ブラン。今日のお披露目会は素晴らしかったぞ。大成功だ。おめでとう、ブラン。」

国王、ノヴェムは微笑んだ。ブランの顔がパッと輝く。

「ええ、その通りですわ。ブラン。おめでとうございます。」

お母さままで!!ああ、頑張ってよかったわ。これからも頑張らなければ。

「ありがとうございます、お父様、お母さま。これからも頑張りたいと存じます。」

そう笑顔で言ったブラン。

ノヴェムは、微笑みを消し、人払いを命じた。そして、

「ブラン、そなたは余でもなく、ファシキュラムの髪色でも、目でもない。」

ブランは、硬直した。もしかして、もしかして、追い出されるの?色が違うから・・・・・・?ぐるぐると不穏な思考が頭を回る。お父様の口が開いた。ぐっと、力が入ってしまう。

「ブラン。そなたは、この国に伝わる話を知っているか?」

ブランは口を開こうとも、声が出ない。仕方なく、こく、とうなずいた。

「そうであろう。戦乱があった、10年前。我が国、フォービアはすべての国を束ねる国となる始まりの話だ。この国には、精、妖、魔、神の4つの勢力でできている。我が国は、その4つの勢力を束ねているのだ。」ブランは、今からに追い出されることがないと安堵し、すぐに返事を返す。

「ええ。知っておりますわ、お父様。」

「そなたは、魔力、神力、オーラ、妖力とも言い難い。すべての力の集合体、ルイーナをまとっているのだ。誇りだと思ってくれてよいのだぞ。」

えっ?この世界に存在する魔力、神力、オーラ、妖力のことはしっているわ。でも、ルイーナをまとっているの?ルイーナは、魔力に近いが、どれの種でもない。

驚きを隠せないブランにノヴェムは言った。

「そして、この世界で最強、魔法に関しては特に一番強くなるであろう。頑張りなさい。それとだ、ルイーナのことは隠して、魔力というのだぞ。」

とにかく頑張ればいいことは分かった。ブランは、

「はい。」と返事をする。

さらに、お母さまからも何かあるようだ。お父様が促す。

「ブラン。わたくしからもお話があるわ。ブランに妹ができるのよ。」と嬉しそうに言った。「本当ですか!おめでとうございます!とっても嬉しいです。」

わたくしに妹ができるなんて。立派なお姉ちゃんにならなければね。

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