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狂律師  作者: しき
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塾長

 カラスマの挨拶から程なくして教室の前にあるプロジェクターから映像が流れる。朱莉(あかり)は一応席に着くもあまり興味は起きず発声練習のため口をもごもご動かす。

 怪しいコマーシャルのあとプロジェクターに一人の男が映し出される。

 「研修生の方々こんばんは。調律社(ちょうしつしゃ)塾長の(たき)です。皆さんは栄えあるこの研修で調律師(ちょうりつし)となるのです。」

 どうやらこの画面の向こうにいるのが敵である塾長である。(たき)は暑苦しそうな恰好をしている中年の男だった。『探知(たんち)』により塾長はこの建物にはいないことになる。

 「せっかく遠くからお越し頂いた朱莉(あかり)さんのために素晴らしい講義をお届けしたかったのですが、今日は時間も遅くなりましたので各自部屋に戻ってもらうことしましょうか。ではまた明日。」

 映像が急に消える。

 「朱莉(あかり)さんは疲れているでしょうから部屋に早く案内しましょうか。」

 先ほどいた受付の中年女性が朱莉(あかり)を案内する。

 朱莉(あかり)はこのまま教室にいて話しかけられても気まずいので頷いて教室を後にする。

 「朱莉(あかり)さんはどうしてここに来たの。」

 受付の人に尋ねられる。

 「…お母さんの紹介で。」

 老人からの言葉が脳裏によぎりそれ通り答える。

 「そうなんだ期待されているんだね。」

 受付の人は納得し、部屋に案内する。部屋は複数あり数える暇はなく自室に入らされた。自室にはトイレ、シャワーがあり夜中は自室から出ることは禁じられている。夕食は机の上に準備されており食べ終わったら食器は片づけずそのまま置いておけばよいそうだ。夕食は給食よりも豪華そうな名前の知らない肉料理であった。

 とりあえず3人の姿を確認できたので今日は寝ることにした。 

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