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狂律師  作者: しき
12/14

黒札

「集結した同志たちよ。今ここに宣言する。」

調律社(ちょうりつしゃ)の代表の声に取り巻きの群衆が歓喜する。

調律社(ちょうりつしゃ)は世界各国に支部を置き、世界的組織に発展した。今こそその力を発揮し、理不尽、不条理、不平等からの救済を行おうではないか。」

 舞台の壇上に立つ代表を名乗る長身の男は高らかに宣言する。この長身の男に群衆すべての視線が集まる中事件は起きた。

 代表を名乗る男が悲鳴を上げながらゆっくり溶け出したのだ。その後、黒い羽根を複数まとった少女が舞台に舞い降りた。

 「初めまして。僕は君たちを許さない。秩序のために犠牲を払う君たちを。安定のために弱者を切り捨てる君たちを。平和のために嘆きを粛正する君たちを。」

 少女はおもむろに黒い(カード)を取り出すとそれを破く。

 『狂律者(きょうりつしゃ)』。黒札(ブラックカード)は使用者の命を代償を糧にその力を発揮する。もっともこの少女はノーリスクでその力を発揮できるのであるが。その力は調律師(ちょうりつし)の力の奪取であり、この世界全域を及ぶ。

 群衆は悲鳴を上げ逃げ惑う。

「どうした。僕をすぐ倒さないと手遅れになるよ。」

少女は黒い翼を広げゆっくりと飛び立つ。

 

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