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神経質な人々


 「ねえ、神経質になっているのは誰だと思う」



 ルイの方に家系図を向けアンドルーの場所を指差した。

 「え?根拠なくてもいい?」

  私が頷くと、家系図をじっと見る。悩んでいるようでゆっくりと確認するように指をさした。


  国王フィリップ

 その従兄弟である法務大臣アーサー

 国王の義弟、摂取オリバー


 そこまでは分かるが王族だから。しかし、ルイは更にパラパラとページをめくり役職名簿を指差した。


 宰相クリスティーナ、騎士団長トーマス……


 「あれ?多すぎない?」

 ルイから次々と名前が上がるので面食らった。それでは全員であり、アーサーだけが私を監視していた可能性は低い。


 もしくはアーサーが代表して私が裏切らないように見張っていたのかな。


 「ルカはあまり人と関わらなかったから知らないだけで、城では有名な話なんだ。まぁ、さっきも言ったけど同じ第二王子だから意図的に耳に入らないようにはしていた思う」

 

 「そうか。なら、頻繁にアーサーに遭遇するのはやっぱり偶然だよね」

 私が納得して頷くと目の前にいるルイの目の色が変わった。

 「頻繁にアーサーに会うってなに?」

 さっきまでの穏やかで優しい王子様とはかけ離れた顔している。


 口が滑ってしまったと後悔した。

 

 私の推測を説明するにはアーサーが創作魔法陣を使えることを話さなくてはならない。

 

 監視カメラ説がも当たっていたらならば、よけいアーサーの個人的な能力は口にしたくない。今もどこかで見ているかもしれない。自分の能力が知らないうちに他者が知られたあれば大問題である。


 「うーん。昔からアーサー城内で遭遇することが多いなって話。もしかしたら、私も裏切る可能があるかも知れないから見られてるのかなって思って」

 ルイは眉間にシワを寄せると言うより顔が歪んでいる。私は慌てて“裏切る気はないよ。”と否定した。ルイの暗殺なんて考えてないし、むしろ誰も死なないで欲しい。漫画の世界は心が痛かった。それでも物語だから見ていたが現実に起こったら耐えられない。


 「裏切るなんて思ってないよ。そうじゃなくて城内でアーサーにあったこと詳しく教えて」

 ルイの顔が私の顔に近づくので「近い」と押しのけるが言うことを聞かない。ため息をついてその近い顔に向かって話すことにした。

 「教えて」

 早く教えて欲しいと催促してくる。

  可愛いが顔が怖い。

  綺麗な顔で凄まれると威圧感が凄い。こうして見ると国王と良く似ている。漫画ではいつも眉間にシワを寄せているルカの方が似ていると思っていた。

 

 つまり、2人とも国王とそっくりなのだと納得した。


 「ルカ」

  あまりに私が話してを始めないため、ルイが痺れを切らしたようで更に顔を近づける。


 そんなに近づけるとくっついてしまう。

 「話すから」

 

 今度はさっきよりも強い力でルイの顔押した。話すと言ったからか、今回は素直に顔さげ元の位置にもどる。


 「なんて言うか、私が困った時とか何か問題があった時に現れるだよね。例えば家庭教師に否定された時落ち込んで庭の影にいたとき慰めくれた」


 一番最近のはアーサーの魔法陣に触れるためたとえ話で1つして終わりにしようとしたがそう都合よくは進まない。

 “それで?それで?”と次から次へと聞いてくる。そろそろネタがつきてきて焦る。

 しかし、ある程度答えると、何やら考えて込みはじめた。



私はこの後どう誤魔化かを必死に考えていた。




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