表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武具乙女  作者: ふきの精
第三章
33/41

32


 いよいよ始まったトーナメント。

私は参加者と組み合わせを張りだされた紙を見る。



 第一試合 白銀の戦乙女 エンテ vs 漆黒の剣士 ドストン


 第二試合 覇人 ディゴス vs 槍艶姫 ジュネ


 第三試合 蒼眼 カラル vs 疾風 フラキス


 第四試合 黒死鳥 スリザロー vs 剛力無双 グゥルド


 第五試合 メレテクト騎士 アウグス vs 神速剣 ギュイ


 第六試合 炎導師 シジラ vs 魔狼 イヴオミ


 第七試合 死神 フリアイ vs ドーナ家指南役 ムスタジル


 第八試合 嵐爆 ローバン vs 黒髪の天使 ヤト



 もう帰っていいかな……。


 

 たぶん盛り上げるために運営の人が考えたんだろうけど、

羞恥プレイかなにかかな?

この世界だと二つ名っていうのはごく普通の事みたいだけど、

私にとっては中二病的というか……。



 「マスターが天使とは、わかっていますね」


 エンテが横でうんうんと頷いてる。その姿に私は何も言えない。


 それにしても、一回戦でエンテとジュネが勝利したら

二回戦で二人が当たっちゃうのが問題だね。

ちなみにエンテとジュネはレベルを同じに調節してあったりする。

万が一、二人が戦う事になったら、不公平感があったからね。

その万が一に当たったわけですけど……。

ウイナも若干上げたけど、流石にエンテとジュネよりは低かったから申し訳なかったね。

ひょっとしたらクワドラプルの人にも勝てたかもしれなかったし……。


 

 クワドラプルの人が参加しているというのが知れてからは、

町はその話題でいっぱいだったりする。

世界でも数人といわれる、ある意味人類の頂点クラスの人だからね。

他の参加者の人も半分くらいは戦えること自体が光栄に思ってる感じ。

観客の人達の大部分もクワドラプルの人が優勝するだろうと

言ってるくらいだからね。


 あと女性がトーナメントに四人も参加しているのは、

かなり珍しいことも話題になってるかな。

私達のほかにはフリアイさんが女性だから、

私達がいないと実質一人だけっぽいからね。


 そういえばフラキスさんもトーナメントに進んでるね。

やっぱりただものじゃなかったみたい。

ただ一回戦でそのクワドラプルの人と当たってるんだけど。

でも知ってる人には頑張ってほしいかな。




 「エンテは第一試合だから、すぐにはじまりそうだね。がんばって!」


 「おまかせください」


 エンテは落ち着いて微笑みを返す。それじゃあみんなで応援しようか。




 「エンテちゃーん!」

 「エンテちゃんがんばれー」

 「ドストン怪我させるんじゃねぇぞー」


 なんだかエンテに応援団ができてる。

まぁ可愛いし凛々しいし応援したくなる気持ちもわかるけど、

相手の人かなりアウェー感があるよね。



 「ちっ、どいつもこいつも……おいあんた。悪いがさっさとすまさせてもらうぞ」


 漆黒の剣士がエンテを睨みつけて切っ先を向ける。

それをエンテは涼しい顔をして見る。





 司会席


「いよいよ始まりました、メレテクト武技大会! 

 今大会の実況はメレテクトギルド人気ナンバーワン受付嬢のミルリと

 解説はギルドマスター兼メレテクトのご意見番、イーバ翁でお送りします!」


 「自分でナンバーワンとは大きくでおったな。

 ワシはどちらかというとサーラちゃんのほうが―へごしっ!?」


 「皆さま申し訳ございません。

 イーバ翁の不適切な発言があったことをお詫びいたします。

 本トーナメントからは、魔導ビジョンを用いまして

 メレテクトの全二十個所でお楽しみいただけます」


 「ワシ、ギルドマスターなんじゃが……」


 「さて、さっそく第一試合から熱い声援が飛んでいますが、

 エンテ選手とドストン選手の戦いどうみられますか?」


 「ドストンは気の毒じゃのぉ。あれでもトリプルで

 そこそこ活躍しておるハンターじゃが、

 相手があんなに可憐で美しい少女じゃと悪役一直線じゃな。見た目的にも」


 「ドストン選手は服装から剣から全て黒ですからね! 

 あとそこそこ活躍との発言も結構失礼かと思います!」


 「いや事実じゃし……」


 「おや、ドストン選手がこちらに向かって何かいってますね。

 ギルドマスターあとで覚えてろとか聞こえますが」


 「ワシ、耳が遠くなってのぉ」


 「実力的にはどうでしょう」

 

 「実力は間違いなく強い。強いんじゃが、エンテ嬢のほうは

 バルーザのハンターという以外は情報がないんじゃ。

 ただ予選の戦闘からトリプルの実力はありとみていいじゃろうな」


 「美しい上に強いなんて反則みたいな存在ですね! 羨ましいです!」


 「ミルリは性格にも問題が―へぶしっ!?」


 「いよいよ始まるようです。ではみなさん会場に注目を」


 「……」



 


 会場にゴングの音が鳴り響く。

それと同時にドストンが自身に、身体強化の魔法をかけて駆けだす。


 「おらぁぁっ!!」


 気合の雄たけびとともに黒い刃がエンテに襲いかかる。

単純な直線からの縦切り。

しかしその速さは並みの戦士では反応すらできないほどに速かった。

黒い残像を残しながら、エンテを急襲するドストン。

ドストンはエンテの身体を刃で斬り裂く姿を幻視する。


 (もらった)


 心の中でそう呟きながら、剣を振り切るドストン。今までで最高速の一撃。

しかしその剣がエンテを捉えることはなかった。

一瞬で消えたように錯覚する。次の瞬間左後方から凄まじい威圧を感じ取る。


 「うおぉっ!?」


 かろうじて反応できたのはトリプルの実力ゆえか。

エンテの白銀の剣がドストンの黒い剣とぶつかり合う。


 「よく、反応できましたね。驚きました」


 鍔迫り合いを行いながらも、涼しい顔でエンテが言葉をかける。

しかしドストンに返す余裕はない。


 (なんだこいつの力……俺が力負けする!?)


 じりじりと押されるドストン。その額には汗がにじんでくる。


 (まけられるかよぉぉっ!)


 ドストンが全力で押し返そうと力を込めた瞬間、

エンテが刃をそらして力の流れをそらせる。


 「うぉぉぁっっ!」


 結果としてドストンはあらぬ方向へと力を放ってしまい、

黒い刃は石畳を激しく損壊させて大きな傷跡をつくる。

剣を地面に叩きつけた態勢のまま、

ドストンはエンテが白銀の刃を振ろうとする姿が見える。

まるでスローモーションのように。

実際には刹那の時間。エンテはドストンの腹部を白銀剣で薙ぎ払った。



 「がはっ!」


 強烈な痛みとともに、ドストンは身体がはね飛ばされるのを感じた。


 ドスン


 意識が一瞬とんだあと、気が付いた時にはドストンの身体は場外に転がっていた。



 「勝者、エンテ!」



 審判の掛け声が上がると同時に、会場は大きな歓声で埋め尽くされた。




 司会席


 「いやはや、なんというかあっさりと勝負がつきましたね。

 これはエンテ選手が相当の実力者ということでしょうか」


 「まだまだ余裕があるようにみえたのぉ。

 ドストンも強いはずなんじゃが、全然そんな風にみえんくらい実力差があったのぉ」


 「まさか開始一分ほどで勝負が付くとは思いませんでした。

 それにしてもエンテ選手は速かったですね」


 「今回参加しているもの達は結構速さに自信があるものが多いんじゃが、

 エンテ嬢もそれにひけをとらんのぉ」


 「では引き続き第二回戦の準備を――」




第二試合


 「ほらほらっ、ここですわ!」


 ディゴスが手に持つ二振りの剣を振り回すも、ジュネは軽やかにかわしていく。

まるで嵐のように剣が振られるたびに衝撃波を起こし闘技場内を破壊してまわる。


 「くそっなんで当たらないっ!」


 しかし肝心の相手には掠ることさえない。

焦るディゴスが大振りの一撃を放った瞬間、ジュネの雷槍が紫電を帯びる。


 ドガガガッドガガガッ


 一瞬で複数回の紫電を纏った突きを受けて、ディゴスが吹き飛ぶ。

そのままディゴスは場外へと転移させられた。



 「勝者、ジュネ!」



第三試合


 「クワドラプルのあなたと戦えることを光栄に思いますよ」

 

 フラキスの言葉に、カラルは頭をかく。


 「そんな大層なもんじゃねぇよ」


 「いえ、我々ハンターからすれば目指す頂きの一つですから。

 今日はその頂に手を届かせていただきます」


 その言葉にカラルはにやりとする。

こういう若い奴がいるから、武技大会は面白れぇ……と。


 「手加減はできんからな」


 「もとよりそんなもの望んでいませんよ」


 フラキスは愛剣を構えて呼吸を整える。

魔法と剣技を融合させた独自の魔法剣を放つ為に。

カラルは愛用の蒼鬼を構える。数多の魔物を屠って来た蒼の槍。

その瞳が槍と同じように蒼色を帯び始める。



 「はじめ!」


 開始の声とともにフラキスが地を蹴る。

一瞬で構築した二つ名の由来にもなっている疾風の魔法。

高速かつ自在なステップを踏み、カラルの周囲を不規則に動き続ける。

フラキスは数回のフェイントを挟むと、更に風刃の魔法を放つ。

高速移動からの高速魔法攻撃により、

いちどに複数の風の刃が四方八方からカラルを襲う。


 (ここだっ!)


 風の刃にあわせて、フラキスが死角からカラルに襲いかかる。

風の刃と剣との全方位からの同時攻撃。

フラキスが一対一でもっとも得意とする戦法。



 「っとあぶねぇな」


 その剣はカラルの身体に届く前に、手で掴まれた。


 「なっ!?」


 防がれるならまだしも、

まさか素手で掴まれるとは思いもよらなかったフラキス。

その一瞬の隙にカラルの槍が薙ぎ払われる。

気が付けばフラキスは場外に倒れ込んでいた。


 「勝者、カラル!」


 その瞬間、観客席から凄まじい歓声が起こった。


 「ふぅ、クワドラプルっていうもんは目指すものじゃねぇよ。

 なっちまうやつがなっちまうもんだ。勝手にな」



第四試合


 「ひっひっひ、どんな馬鹿力でも

 あたらなければどうということはありませんねぇ」


 スリザローの黒の短剣が振るわれるたびに、グゥルドを傷つけていく。


 「………」


 グゥルドはただ無言でスリザローに拳を振るう。


 「ひひひっ、いい加減諦めたら……ってあれ?」


 スリザローはいつのまにか闘技場の隅に追いやられていた。


 「ぬうおおぉぉぉぉぉ!!!!」


 そこに怒涛の乱打を見舞うグゥルド。拳が赤く輝き、

闘技場を破壊しかねないほどの爆裂を起こしながら拳が振るわれる。

その攻撃の前にスリザローは場外に吹き飛ばされた。


 「勝者、グゥルド!」


 「もし生死をかけた戦いならお前の勝ちだ。

 だがここは武技大会。ここでは俺の方が強い。

 クワドラプルといえども、武技大会ならば負ける気はない」


 

第五試合


 「ふぅ、この国最高の騎士様が相手とはね。

 まぁカラルのおっさんじゃなかっただけよしとしようか」


 ギュイの言葉にアウグスは眉をひそめる。


 「まるで俺になら勝てると言いたそうだな」


 アウグスは全身から怒気を放つと、愛用の槍を構える。


 「そう捉えてもらってもいいぜ」

 

 ギュイも長剣を肩越しに持つ。


 「はじめ!」


 審判の声とともに、アウグスが気合の声を放ち突撃する。

その力強さに石畳がめくれあがるほど。

速度はそれほどでもないが、その威圧感は並みの者では委縮してしまうほどだった。

しかしギュイは涼しい顔をして、突撃してくる姿を見続ける。


 (何もしない? ならばこのまま穿つまで!)


 アウグスは距離をつめたところで、更なる加速と突きを見舞う。

その渾身の突きは衝撃波を伴いギュイに襲いかかった。


 その瞬間ギュイの姿がかき消え、アウグスの背後に現れる。


 「なっ!?」


 背後からの斬撃に、アウグスはなんとか反応する。

槍と剣とが交差し火花が散った。


 「今のに反応するとか、流石だぜ」


 斬撃が防がれたギュイは、そのままバックステップで距離を取ろうとする。

逃すまいとアウグスの突きがギュイに伸びる。

その瞬間、再びギュイの姿がかき消えた。


 (馬鹿な……)


 アウグスは自分の背中に走る痛みに驚愕する。

確かに眼前にいたはず。それが一瞬で背後を取られ斬りつけられるなど……。


 「ぐっ!」


 痛みに耐えながらも、振り返りざまに槍を薙ぎ払う。しかしそこには誰もいない。


 (速い…とかのレベルじゃ……ない…ぞ……)


 アウグスは三度背後を取られ、背中に斬撃を受けるのを感じた。

そして場外へと転移させられる。



 「ふぅ、何とか勝てたか。俺たしか休暇に来たはずなのに、

 なんで疲れてるんだ……」



第六試合


 シジラの放つ幾つもの火球をイヴオミは見切り、距離をつめようとする。

そのたびにシジラの周囲に炎の壁が生み出されて攻撃に徹しきれない。


 「いいかげんにしぶといですよ」


 「そのセリフ、こちらのもの、だ」



 イヴオミがその牙をむき出しにして、唸る。

イヴオミは獣人とよばれる種族であった。その獣族は狼。

しかしその爪も牙もシジラの炎に阻まれる。

身体能力では明らかにこちらが上。だがシジラの変幻自在の炎の前に攻めきれない。



 (しかたない、ある程度のダメージを覚悟してでもつっきる!)


 イヴオミが腰を低くし、力を溜める。その姿にシジラは目を細めた。


 (やっとかかってくれましたか。魔力が付きる前でよかった)


 

 イヴオミが今まで以上の勢いでシジラに襲いかかる。

炎の壁に触れたとしても、そのまま突き破る覚悟で。

しかしシジラの前に炎の壁は現れない。そこに現れたのは炎で出来た竜の頭。


 (なにっ!)


 イヴオミはその勢いを止められずに竜の顎へと突っ込んでしまう。


 「ぐぁぁっっ!!」


 竜の顎はイヴオミに喰らいつくと、闘技場内を暴れ回りながら縦横無尽にうねる。

イヴオミはそのまま場外へと吹き飛ばされていく。


 「勝者、シジラ!」


 「ふぅ、この一撃を決めるのにずいぶんと時間がかかってしまいました。

 これくらいじゃないと、獣人の方相手には決め手に欠けるんですよねぇ」




第七試合


 「ふふふふふっ」


 フリアイの鎌が唸りをあげるたびに、ムスタジルの身体に痛みが走る。


 (なんだこりゃ……なんで攻撃を受けてるんだ?)


 ムスタジルは確かに攻撃を防御している。

だが防御など関係なく自身に攻撃が届いている。


 「あまり殿方は好きではありませんの。

 さっさと沈んでくださらないかしら」


 フリアイはそう言いながらも鎌を止めない。


 「ちっ、好き勝手なことを!」


 ムスタジルは己が流派の奥義を放とうと、サーベルを腰だめに構える。

そこから放つ変形の三段突き。

しかしその突きが放たれることはなかった。


 「さようなら」


 鎌が闇を纏ってムスタジルを切り裂く。

ムスタジルはまるで金縛りを受けたかのように、動けなかった。


 「ふふふふふっ、次はとても気持ちよくなれそうなお相手になりそうね。

 楽しみですわ」



 「勝者、フリアイ!」


 フリアイは審判の声など聞いていなかった。次に戦うであろう、

可愛らしい姿の対戦相手を思い浮かべていた為に。







第八試合



 ふぅ、ようやく私の番だよ。ここまでの戦い見てたけど、

勝ちあがっていける自信がないんだけど……。

反射神経や察知能力が伸びても、所詮は戦闘訓練を受けたことのない私ですからね。

メビウスとディナーナが頼りだよ。



 「へっ、泣かさないように気を付けないとなぁ」


 相手の男の人がにやにやと笑ってるね。予選を勝ち抜いても、

やっぱりこの見た目だとなめられちゃうなぁ。

まぁ油断してくれるぶんには構わないけど。



 「はじめ!」


 審判の人の声とともに、相手の人が向かってくる。

その手に持つのは巨大なハンマー。それを易々と抱えているね。

力は相当なものだと思う。たしか嵐爆とか二つ名ついてたし、

かなり激しい攻撃をするんだろうね。


 (まったく、どいつもこいつもお嬢のことを馬鹿にしすぎなのよっ!)


 ディナーナが不機嫌さ全開で相手の人に襲いかかる。

その攻撃をハンマーで受け止め――


 「へへっ、やんちゃなお嬢ちゃんだぜ。

 こりゃお灸をす――へぶしっ!」


 ディナーナを受け止めたまでは良かったんだけど、

そのまま軽口言ってる間にメビウスの盾が顔面にヒットしちゃったね。

メビウスもかなり頭に来てたみたいで、そのシールドバッシュのスピードは

分かっててもよけられないくらい。

さらに態勢を崩したところにディナーナの追撃。


 「ごへぉぉっ!」


 予選と同じように、場外まで吹っ飛ばされる対戦相手の人。


 (まったく……)

 (もう二、三発叩きたかったのですが……)


 頼もしすぎるよ、二人とも。


 「勝者、ヤト!」


 ふぅ、第一回戦は相手に恵まれて良かったよ。次からは大変そうだけどね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ