目次 次へ 1/4 1.カフェ 僕には夢の中に行きつけのカフェがある。 そこにあるのは赤く、ザラザラとしたソファと角の丸くなった木製の机。うざったい珈琲の匂い。やや低めから射す西日。そして向かいに座る"君"だけだ。 紺色のオーバーサイズのカーディガンを着た君は口を開く。 『あなた、たまに変になるタイミングあるよね 目が虚ろになって、心ここにあらずって感じで』 僕は急いで彼女と目を合わせようとする。早く彼女に弁解したい。見放されたくない。 『ほら、今も』 僕の意識は遠のく。