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自立に向けて_4


また、税金だが、

ギルドカードにてその収入に応じて差し引かれる


ギルドカードがなく、税金の支払いがないと

居住登録がしてある場合、町ごとに定められた規定の税金を納める


ただし、この町の居住登録証もギルドカードも

どちらも持たない者は、町に入るときに入門税を払う


他の町だと、大体2週間程度で町から退去しないといけないが

この町だと、それはないし、入門税自体安価だ


これは、不便で危険な場所なので

なるべく多くの流通を推奨するための

ダンジョン都市ならではの施策といえる


ただし、居住登録のない者は、一部例外を除いて

5年以内に退去しないと、強制的に町から出される


これもここ、バルトクーラの特殊規定だ



ならば、居住登録もギルドカードを持たない方が

税を払わないで済むと考えるかもしれない


だが、欠点も多い


一番大きい欠点でいえば

居住登録もギルドカードを持ってない場合

ギルド関連の恩恵が全く得られない


簡単なところでいえば

薬師ギルドでポーションを買えない

ギルドに依頼を直接だせない

というところだろうか



ギルドと生活は実に密着していて

行商などで町に数か月滞在し、移動するなら問題ない


でも、町で生活するなら

どこかのギルドに必ず所属するのが普通だし

旅から旅に生きる流浪の民以外、誰もが

どこかの国、町に居住登録し、生活拠点を持つのが普通だ



なによりこの町では、スタンビートなどが起こった時

安全確保が優先されるのは

居住登録のある者、次に、ギルドカードを持つ者とされ

万が一の場合、どちらも持たない者は切り捨てられる可能性がある


だから、この町では居住登録を持っていない者は

必ず、子どもですら、どこかのギルドに所属している



ちなみに、商業ギルドカードを持たない行商人たちは

役場でポーション類を購入したり

ギルドに頼めないことを相談したりする


もちろん、手数料を取られる分割高となるが

商業ギルドに入るには保証金が必要で

年会費に税金と費用がかなり掛かる


そのため、どこかの村や町に居住登録をし

地元の特産を売り歩く程度の規模であれば

商業ギルドに所属しない行商人も多い



また、高額な住宅費の補助なのか、

この町で居住登録をしていれば

収入に応じた税金も1-3割(収入によって違う)だが

割引される


ただ、居住登録申請は持ち家の者以外だと

賃貸を借りた日から3年以上たたないと申請ができない


宿や間借りではダメなのだ


たとえば、実家暮らしで成人後働き始めた場合

実家の自営業を手伝う場合を除いて、子どもは税金を払う必要が出てくる

(自営業の場合、

所得が一家として報告されるため、税金が個別に発生しない)


ということで、男がこの店以外で働き始めた場合

税金が満額かかることになる


それが一番大きな出費となりうるが、その程度だ


身分証明のためにギルドカードを持たせた方がいいと思うが

店で働いてもらうなら、遠い親類ということで手続きすれば

税金は男個人に掛からない


それでもいい、と思っている


男が生きていく方向が決まるまで

そうして置こう。

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