裏:日常_5
さっさと仕事に出ていこうとするルアを留めて
なんとか、家の中でできる作業を分担してもらおうと頑張る
余計な手間をかけていると思うけど
初日が肝心だ
今日、仕事にあり付かなければ
なんか、ルアにこのまま、なし崩し的に養われるような気がする
さすがにそれは大人としてあり得ない
だから、時間をとって申し訳ないと思うけど
必死に何か仕事をくれ、と訴えた
彼女は汲み取ってくれて
家の道具を説明してくれた
その道具が、すべて、ファンタジー
なんだよ、混ぜると火が着く二色の粉って
しかも、その粉、手で混ぜ合わせてもなんもなんねぇの
あと、水が沸く甕っておとぎ話なの?
ああ、掃除も
そうだね、君ってクリーンとかいうとんでも魔法が使えたもんね
魔法使わなくても、起動すれば自立して掃除を始めるモップって
なんかもう、アニメだよね
もう、なんか、唖然としているうちに説明を終えて
ルアはさっさと仕事に出てった
それも、人が来ても応答してはいけません、と
留守番中の子どもに言い聞かせるように何度も言ってから
もう、大人の、プライド的な何かはボロボロです
でも、仕方ないさ
今の俺は幼児と同じ、とにかく、知識を一刻も早くつけようと
気持ちを切り替えて、部屋に戻り手引書を開いた。




