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日常_2

食事を終えると、私は用意しておいた紙を見せる

「まずはこれを見て

これがこの世界の文字なのだけど、読めないでしょ?」


頷く男。


見せたのは、明後日、店で使う分の材料の取り置き依頼の紙だ


ちなみに、明日使う分は昨日既に馴染みの店に頼んであり

今日、昼間にそれを受け取ると同時に

明後日の注文を渡す、その繰り返しだ



どこかがっかりしている様子の男に、別の紙束を見せる


すると、男は驚いた顔をして、ハクハクと口を開け閉めしながら

私と紐綴じしてある紙束を交互に見た

「これはね、貴方の世界の言葉で書かれている訳ではなくて

この紙自体に翻訳の魔法がかけられていて、

どこの誰が読んでも文字を知っている人なら、

知っている文字に置き換わるの」


目を見開き、じぃっと紙束を見て動かなくなった男に

聞いているかどうかわからないけど、説明を足しておく

「もちろん、そんな魔法がかけられる人はとても少なくて

大陸同士の取引などの契約ごとにしか使われない希少なモノなのだけどね」


聞いてないかと思ったが一応聞いていたらしく、男はコクンと頷く



そんな男に一応さわりだけと、大陸についての説明を足す


大陸はわかっているだけで言えば、3つ

今いるのがアスラ大陸で、アスラから東にヤコブ大陸

南にジョーセイ大陸がある


それぞれの大陸に国はひしめきあっているが

今のアスラ大陸は大国3つで落ち着いていて争いはない


そして、言語は大陸毎に統一されていて、

その言語はそれぞれの大陸名で区別される



大陸の周りのいくつかの島々にも国はあり、

そこには独特の言語を使う民もいる


でも、大陸との一切の断絶を行うような国は

アスラ大陸にはないから大体、アスラ語で通じる。

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