表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/84

日常_1


私の店は持ち帰り専用の食事処だ


パンに挟む具材は、大体毎日4種類だ

内容は手に入った材料によって日々少しづつ違うが

今日はこの4種類


ベーコンとマッシュポテトを合わせて一品、

濃いめに味付けた厚焼き玉子を挟んだモノで二品。


そして、昨日の騒動でうさぎ肉のハーブ煮はないから、

代わりにオーク肉に塩と残っていたハーブを揉み込んで焼いたモノと

葉野菜を千切りにしたモノを合わせて三品。


あとは、ピーナツバターを塗ったパンに

少し火であぶったマシュマロを挟んで四品だ



結び飯は

使う魚や肉の種類は変わるけど、味付けは同じ3種類。


焼いた魚、今日はブルーフィッシュをほぐし、ご飯に混ぜたのが一品、

山菜を蜜と各種ハーブで味付けたものを混ぜたので二品。

煮込んだ肉、今日はホーンバードを包み混むようにして握ったので三品だ


あとは、

スープも肉多めのミルク系と野菜多めのブイヨン系の二種類を

いつも通り用意ができた



前の3の鐘が鳴ると、すぐに店のドアを開け

閉じないように、ドアストップで抑える


まだ夜が明けて市場が開き始めた時間だが

いつも通りもう何人もの冒険者が既に外で待ってくれていた


おはようございます、と私は笑顔で彼らを招き入れ

あれこれと注文を受け、ドンドン捌いていく


そうして、彼らの出入りが落ち着く頃には

山盛りに用意してあった商品は全てなくなり

日もすっかり上がり、前の5の鐘が鳴るころになっていた


閉店を知らせるようにドアを閉じ、鍵を閉めてから

今日の予定を考えながら、いつも通り店の掃除と整理をはじめた



男が起きて来たのは、それから半刻ほどたったころ

店のあれこれが終わり、様子見に行こうかと考えていたので

丁度良かったのだが、男は申し訳なさそうだ


そんな男に首を横に振り、

片付けが終わった後に作った食事に誘う


誰かと共に食事をとるのは約一年ぶりだ


なんだか、とても暖かな気持ちになった。


時間の説明

一刻とは一時間で、半刻は30分

二刻に一度鐘が鳴る


前の1の鐘が午前1時、

前の2の鐘が午前3時、

前の3の鐘が午前5時、

前の4の鐘が午前7時、

前の5の鐘が午前9時、

前の6の鐘が午前11時

後の1の鐘が午後1時、

後の2の鐘が午後3時、

後の3の鐘が午後5時、

後の4の鐘が午後7時、

後の5の鐘が午後9時、

後の6の鐘が午後11時


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ