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白(小説)

209字

 彼女はいつも、白い服を着ていた。


 白いブラウスを身に着け、白いスカートと合わせる。白いシャツに袖を通せば、白いスラックスを選ぶ。ワンピースは当然白。そして、どれも柄が無い。

 上着も小物も、やはり白。

 足元を見れば、靴下も、ストッキングも、タイツも靴も総て白無地だった。


 彼女が纏う白は、全部が同じ白だった。白と言っても色々あるのに、奇跡のように均一な色。目に眩しい純白だ。


 染み一つ無い白い残像を置いて、彼女は今日も歩いて行く。

お読みいただき、ありがとうございました

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