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魚の目(小説)
206字
港の朝市に出かけた。この町に来た目的のひとつだ。朝市で購入した海鮮を、近くの漁師食堂で調理してくれるという。旅行好きの同僚から仕入れた情報は、魚好きの私の重い腰を上げるのに十分だった。
今時珍しい、威勢の良い掛け声の売り手に、心が浮き立つ。小半時もあれば、ぐるりと回れる朝市を、丹念に見て回る。
ふと、鋭い視線を感じた。もはや殺気と呼んでも良いくらいだ。
コイツだな。
氷に乗って凶悪な視線を向ける、青光する魚を買った。
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港の朝市に出かけた。この町に来た目的のひとつだ。朝市で購入した海鮮を、近くの漁師食堂で調理してくれるという。旅行好きの同僚から仕入れた情報は、魚好きの私の重い腰を上げるのに十分だった。
今時珍しい、威勢の良い掛け声の売り手に、心が浮き立つ。小半時もあれば、ぐるりと回れる朝市を、丹念に見て回る。
ふと、鋭い視線を感じた。もはや殺気と呼んでも良いくらいだ。
コイツだな。
氷に乗って凶悪な視線を向ける、青光する魚を買った。