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婚約破棄宣言への返答(小説)
209字
公爵令嬢ミハイラには、日本人だった記憶がある。小学校低学年の時、病気で死んだ。前世で得た知識は、無いに等しい。だが、人一倍、生に対する執着がある。
婚約者は、浮気王子ウラジーミル。ギラリと光る抜き身を、ミハイラに突き付け、叫ぶ。
「ミハイラ・イリイチナ・ゴドノヴァ!貴様との婚約を破棄する!凶悪なる所業、我慢ならん。この場で手打ちに致す!」
ミハイラは、心底軽蔑した視線をぶつけ、吐き捨てる。
「命の重さを知らない愚か者めが」
ご令嬢氏名16字




