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浜辺にて(小説)
205字
タイトルにジャンルが抜けていたので、追加しました
夜の浜辺を、歩いていた。波は黒々と砂を浚って行く。裸足ではないから、指の間から砂の逃げる、独特の感じは味わえない。
いつのことだったか、小さな子供が、怖がって泣いていたな。子供は、怖がるか面白がるか、どちらかだろうな。
雲が流れて、月が顔を出した。なんとも細い、頼りない月だ。
暗い波間に、蒼白い光が揺れる。
ああ、砕ける波頭から、白い小鳥が生まれでる。
悲しい声を上げながら、暫し波間に漂って、やがて沖へと飛び去った。




