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手帳(小説)

202字

 手帳を拾った。表紙は厚紙。ちょっと洒落た配色の縞模様だ。

 学生課に届ける。拾った場所と時間を告げる。


 次の日、魔術師のローブを着た少年が、教室を訪ねてきた。


「拾ってくれてありがとう」


 残留思念とやらを、辿って来たらしい。正直、不気味だ。お礼とかいらない。


「もし君が、手帳を開いていたら」


 含み笑いも、疎ましい。

 学生課の人が、持ち主確認のために開いたんじゃないかな。大丈夫かな。


「帰巣魔法で僕の手元に戻っていたよ」

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