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可愛いモリー(小説)
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可愛いモリーの話をしよう。
彼女と初めて会った時、光の精霊が現れたかと思ったね。
しなやかな、絹糸の如き金の髪。湖が反射する木漏れ日に、眩しそうに細めた眼。その空色をした瞳を前にすれば、総ての宝石がひれ伏すだろう。
だけど、笑うと愛らしく、僕は思わず抱き締める。
モリーは、恥ずかしそうに身をよじる。
笑い声も、控えめで、ふふっと静かに声を漏らす。
今では、出会った頃より、もっと可愛い。
そんな彼女は、もう80歳。僕は85になった。




