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余計なお世話(小説)
今回も小説
213字
◆この物語もフィクションです。◆
河は、大陸を横断し、運輸の要を勤めていた。その呼び名は、沿岸に領土を構える各国が、てんでに付けていたのであった。
中洲には、独立国家中洲乃王国があった。今年で建国500年。護岸工事に余念がない。
ある日、河向こうから1人の魔術師がやって来た。なかなかの好青年である。栗毛を短く刈り込んで、キラリと光る琥珀の瞳。すらりと伸びた長身は、乙女の心を鷲掴み。
男は魔術で中洲を浮かせ、何処か遠くへ飛び去った。
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