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「サ〜ヤッ!!」


「うわあッ!!」



みんなの視線が一気に私達に集まる。 また醜態を晒してしまった、なんでこんな所に綾ちゃんが……



「あ、綾ちゃん何故ここに?」


「サヤの家からストーキングしてきちゃった! てへッ」


「ふ、ふぅん…… 」


「寂しかったんだから! ぴったりくっついて来たのにサヤったら全く気づかないんだもん」



全然気付かなかったよ…… ぴったりくっついて来たって烈○王みたいについて来たんだろうか……



「ほ、本屋ではお静かに」


「サヤが大声出すからじゃない。 もっといろいろしたいけど生憎これからお仕事なの。 今度はちゃんとサヤの家で遊ぼうね! 2人っきりで」


「ガクガクブルブルッ……」


「あはぁ、その顔堪らない! じゃあね」



不吉な事を言って綾ちゃんは本屋を後にした。 2人っきりで何するの? こ、怖い…… 戦慄しているとコツンと頭を何かで突かれた。



「よぉ、最近よく会うな。 行動パターン一緒なのかなぁ?」


「ふえ? あ、あ…… 」


「相葉だっての。 何気に酷くね?」


「ご、ごめんなさい。 というよりここで何を?」



1度会い出したら本当によく会う……



「CD見に来ただけ。 今日は渡井達と一緒じゃないんだな? 珍しいな」


「そんないつもいつも一緒に居るわけじゃないよ、それに……」


「うん?」


「あ、ううん。 なんでもない」


「ふーん、お前こそここよく来るの?」


「…… ここにはよく来ないけど、久し振りにって思って」


「へぇ、渡井と一緒に行ったとか」


「う……」


「あれ? 図星? わかりやすいなぁ一ノ瀬って。 でも結局お前達ってどっちが渡井と付き合ってるわけ?」


「え!? な、なんでそのような事を?」


「だって周りで言われてるけど?」


「そうなんだ……」




周君と付き合ってるのは芽依ちゃんだよ。 そう言おうとしたけどすんでの所で言えなかった。 



「おーい、大丈夫か? もしかして聞いちゃいけなかったか?」


「あ、ううん…… ど、どうなんだろね? 私にもわかんない」


「え? もしかして渡井にフラれたとか?」


「……ッ!!」


「マジで? 適当言っただけなのに?」



誘導尋問…… いや、私が間抜けなだけでした。



「あー…… なんか悪い。 まさかこんなに簡単にわかっちゃうとは思ってなくてさ」


「ふ、不覚……」


「でもさ、別にいいんじゃねぇの?」


「え?」


「俺らまだ高校1年だぜ? あと2年くらいも同じ学校通う事になるんだからさ、ずっと好きで思ってれば渡井だってまたお前の事好きになるんじゃねぇの?」


「へ?」


「あ、つっても俺渡井じゃねぇからわかんねぇけどさ、人の心って変わりやすいじゃん? お前がその間ずっと渡井の事好きでいるかもわかんねぇしそう言うと渡井もそうだから今言った事も当てになんないけど」


「…… 言ってる意味がわかんない」


「はははッ、そうだよな。 俺もよくわかんなくなってきた。 まぁ言いたい事はフラれたからってそんなすぐに諦める事ねぇって事だよ、今が全てじゃないだろ? だから無理に気持ち押し込めてるなんて時間の無駄だからさ、自分なりにまた振り向いて貰えるようにアピールすればいいだろ?」



そうなんだ…… そういう考え方もあるんだ。 でも周君にとって迷惑じゃないのかな? 何より芽依ちゃんに……



「ん? 一ノ瀬がフラれたって事は吉原が渡井と付き合ってるって事になるんだよな?」


「そうだよ。 2人に迷惑だよ…… もう既に迷惑してるかもしれないけど」


「まぁそれはそいつら次第だな。 まぁだから俺の言った事はあまり参考にしなくていいぞ? 本気にされても責任取れないしな」


「む、無責任……」


「よく言われる。 じゃあな、今度は迷子になるなよな」



そして相葉君は本屋を出て私もそろそろ帰る事にした。



帰り道、相葉君が言った事が私の頭の中を駆け巡る。 今が全てじゃない、私なりにまた周君に振り向いてもらえるように頑張る……



出来る事ならそうしたい。 でも、でもそんな事して良いんだろうか?



そんな事したら周君が芽依ちゃんにした告白をぶち壊しにしてしまうんじゃないかな? …… ってフラれた私はもう周君にとって対象外だからそもそも無理なんじゃないのかな?



芽依ちゃんもよくわからない、なんで私を今までのように扱ってくれるんだろう? 



芽依ちゃんは優しいから…… 私に気を遣ってるだけなのかな? だったらやっぱり私は迷惑女だ。



芽依ちゃんと話してみた方がいいのかな?





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