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一ノ瀬の服を買いに行った所で偶然藤崎に会ったんだが藤崎から思いもよらぬ言葉が飛び出した。



「あ! ごめぇ〜んッ! つい本音が出ちゃった」


「…………」



一ノ瀬はそんな事言われると思ってなかったのかポカンとする。 当たり前か、てか藤崎本当に学校とはテンション違いすぎだろ。



「お前いきなり何言い出すんだよ? 失礼じゃないのか?」


「だってぇ〜、あの時吉原さんと一緒に居た時渡井君と超仲良さそうだったし」


「はぁ?」


「一ノ瀬さんごめんねぇ。 でも一ノ瀬さんは渡井君にはちょっと勿体無いかなって」


「そ、そんな事ないよ」


「ああ、でも吉原さんはどっちかっていうと東堂先輩とかの方がお似合いよねぇ。 んん? なんで渡井君は一ノ瀬さんと付き合ってるの?」


「あのなぁ、 いい加減にしろよ藤崎。付き合うとかはまだよくわかんないとこあるけど俺は一ノ瀬の事が好きだ。 それに一ノ瀬だって俺の事が好きなんだ」



思わず強気な発言をしてしまった。 恐る恐る一ノ瀬を見る。 もしかして俺の発言に、ええ? マジで?みたいな顔してないだろうな……



「…………」



案の定してやがる……



「一ノ瀬さんドン引きしてるけど?」


「あ、あれ……」


「ハッ! ち、違うの! 周君がそんな事言ってくれるなんて嬉しくて…… つい」



一ノ瀬はなんだか少し嬉しそうだ。 俺は急に恥ずかしくなってきた。



「私も…… 周君好き」


「一ノ瀬……」


「ププッ、あはははッ」



突然藤崎が笑い始めた、バカにしてんのか? こいつ……



「ごめんごめん、そっかそっかぁ、本気なんだ。 一ノ瀬さんと渡井君の事試してみただけだよ。 うん、いいんじゃない? 一ノ瀬さん、失礼な事言っちゃってごめんね? それに渡井君も。 じゃあ後は邪魔しちゃ悪いから私行くね。 ごゆっくり」



そう言って藤崎は俺達から離れていった。 本当失礼な事ばっかりだったな。 にしてもあいつキャラ変わり過ぎだろ。



「一ノ瀬、そうらしいからあんまり気にすんなよ?」


「…………」



やっぱ藤崎に言われた事気にしてんのかな? 結構仲良いって思ってたし……



「俺は一ノ瀬の事が好きだ……」


「へ?」



一ノ瀬が下を向いたままさっき言った俺のセリフをボソッと呟いた。



「でへへ。好き…… 好き……」


「お、おい、危ない奴に見えるぞお前」


「だって…… でへへ」



気にするどころかなんか一ノ瀬嬉しそうだ。 そんなに俺に好きって言われて嬉しいのかな?



「一ノ瀬」


「でへでへ。 はい?」


「好き」


「はうッ…… しゅ、周君これ以上は私のライフが持たない」


「うん、俺も言ってて恥ずかしい」



落ち込むよりずっといいか。



その後一ノ瀬に似合いそうな俺目線で選んだ服を買ってしまった。 本当にそんなんで良いのだろうか?



「良かったのか?」


「うん、普段はあまり使わない物にお金を使ったから大きな進展。…… それに周君が選んでくれた物だし」



買い物袋をギュッと抱きしめ一ノ瀬はとても満足そうにしていた。



「大事にするね周君」


「一ノ瀬の事だから大事にし過ぎて着なかったりしてな」


「…… ありえるかも」


「まぁどっちにしろ一ノ瀬が喜んでるなら俺はいいけどな」


「うう、 周君なんかさっきからずるい」


「え? ずるい?」


「私の事悶え死にさせる気ですか? …… えい!」



一ノ瀬が俺の手にピトッと触れた。 なんだこれ?



「ま、まさかの無反応…… 撃沈」


「え? いや、何してるんだろうな?って思ってさ。 一ノ瀬って突拍子もなくやるから」


「仕返ししてるつもりなんだけど」


「ああ、うん。 言っててなんとなく察した」


「意地悪……」


「悪い悪い、それより腹減ったろ? 悪かったから一ノ瀬になんか奢るよ」


「あ、もうそんな時間なんだね」


「どこで食べたい?」


「…… 奢ってもらうのは悪いから安い所にする」



一ノ瀬がそう言って指差したのは昔行ったハンバーガーショップ。 伸一に鉢合わせしたとこか。 あの頃が懐かしいな……



「いいの?」


「うん」



そうして昼食を摂りその後は一ノ瀬は少し疲れてきたようなので帰る事にした。






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