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今日は土曜で学校は休みだ、一ノ瀬と仲直り出来た事で吉原もホッとしたのかその後はニコニコしていた。 まぁ無理して笑ってるようでもなかったし良かったと思う。



…… ここまで俺が吉原と一ノ瀬の事気にかけるなんてな。 やっぱりこういうのが友達ってもんなのかな? かたや伸一みたいに薄情な奴もいるけど。



今日は吉原は一ノ瀬と遊ぶって言っていたけど俺は誘われなかった。 最近麻痺してきたのか吉原達と結構接してきたせいなのか、あれ? っと思った。



別に誘われなくても何もおかしい事ないんだよな。 あっちは女同士だし話も合うかもしれない。 まぁ一ノ瀬が話が合うのか微妙だけど……



とりあえず今日はDVDでも借りに行って時間でも潰しながらのんびりしてようと思い出掛ける事にした。



ここの所なんか吉原と一ノ瀬周りがドタバタしてたからたまにこうして1人で居るのも悪くないな。 前は常にぼっちだったけど変われば変わるもんだ。



店に着き何を借りようかなと思ってるとなんと篠原と西条と遭遇してしまう。 なんでこんなとこに居るんだよ……



「げ…… 渡井じゃん」


「うわぁ…… なんであんたがここに居るわけ?」


「こっちのセリフなんだけど?」


「私らがここに居ちゃ悪いわけ?」


「だったら俺もここに居て悪くないよな?」


「わぁ〜、感じ悪ッ。 なんでこんなのを芽依は……」


「由紀!」


「あっと……」



篠原にギロッと睨まれ西条は言葉を止める。



「なんにもわかんないような渡井に言わなくていいって」


「何の事だよ?」


「芽依が可哀想って事よ!」



なんだよ篠原の奴いちいちカリカリしやがって…… そりゃ吉原の今の状態は可哀想だけど。



てかそんなに心配してるなら仲直りしてやればいいのに意味わかんない奴らだな。



「お前ら仲直りしないの?」


「そぉねぇ。 芽依が謝ってきたら許してもいいけど?」


「まぁ吉原の奴も言い過ぎだと思ったけどもう少し歩み寄ってやれよ」


「渡井、あんたに言われたくないわそれ」



篠原の奴吉原の事心配してるくせに強がり言いやがって。



「あー、休みの日に渡井の顔なんて見ると思わなかったからゲンナリした。 行こう由紀」


「はいはい、渡井! 言いたくないけど芽依の事よろしくね」


「由紀! そんなのいいからさっさと行くわよ!」



そして篠原と西条は店から出て行った。 面倒くさい奴らだなぁ。



俺は気を取り直してDVDを選び始める。 1人でよく観てたから新作以外大体観たいのは観てるんだが。



数本あらすじを観て面白そうだなと思った映画を借りて帰路につく。



家の近くに行くと人影が2つ…… なんなんだ? と思って近付くと吉原と一ノ瀬だった。 おい、なんでまた来てんだ!?



「あ、やっと戻ってきた。 驚かそうと思ったのに居ないんだもん、出鼻を挫かれたじゃん」


「…… 残念無念」


「十分驚いてるけど…… 何しに来たの?」


「何しにって? 今日は学校休みじゃん、それに周ちゃんの家もわかったしサヤちゃんも連れて来たいって思ったからね!」


「まぁ一ノ瀬も連れて来たいって思うのはいいけど俺に何も連絡しないってのはおかしくないか? だからお前ら待ちぼうけくってんだぞ?」


「だってわかってたらつまんないじゃん? ね? サヤちゃん」


「こういう感じで私は何回も2人に醜態を晒す羽目になったんですね、本当にありがとうございました」


「ほら、サヤちゃんもこんなに嬉しそうじゃん?」



吉原と一ノ瀬の手にはスーパーの袋をぶら下がっていた。 まさか…… また俺の家でなんか作って食べていく気か?



「あ、気付いた? まぁそりゃ気付くか。 ご察しの通りだよ! みんなで食べよう? 周ちゃんのお父さんはまだ帰ってきてないし、それに周ちゃんに寂しい思いさせたお詫びに作ってあげるよ!」


「これで周君が私のようにならずに済んだ」


「まったく勝手だなぁ」



言っとくけどお前ほど拗らせてはいないからな一ノ瀬…… それにしても父さんが帰ってくる日まで覚えてたか。



「じゃあ立ち話もなんだし上がらせて下さい」


「右に同じく……」



吉原と一ノ瀬はぺこりと頭を下げた。 俺も早く家に入りたいので吉原と一ノ瀬を家に上げた。



「だ、男子の家に来てしまった……」


「今更かよ。 お前兄貴いるだろ?」


「あれは家族だから」


「周ちゃんだから大丈夫だよ。 取って食われるわけじゃないし。 多分だけど」


「ひええ、取って食われる……」


「多分とか付けるな」


「あ、今更だけど周ちゃんどこに行ってたの?」


「ん? ああ、暇だからDVD借りてきただけだよ」


「DVD…… え、えっちぃやつだ変態!」


「言うと思った……」


「そうなの?」


「んなわけあるか! 大方一ノ瀬兄の影響だろ」


「ああ…… へぇ〜。 だったら周ちゃんは持ってないんだ? ふぅん」



吉原はニヤァと俺の方を向いて笑う。 そして俺はハッと気付いた、俺も年頃で健全な男子だ、興味がないわけじゃない。 今この場ではやましい物をいくつか持ってる……



堂々としてればバレないと思って部屋の本棚に紛らわせて。 そして吉原はこの前俺の部屋も掃除していた。 あの顔は絶対見付けている。



「周ちゃんの部屋行ってみようかサヤちゃん!」


「穢れた場所に早速……」


「黙れ、お前の方が穢れまくってるじゃねぇか同人誌乱雑に部屋に散乱させてるくせに」



吉原と一ノ瀬はスーパーの袋を置いて俺の部屋に直行した。









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