平山裕之助の憂鬱
気ままに更新。
常に気ままに更新。
そんな感じの小説だから、期待しないでくださいねー。
されて無いだろうけど。
さっきの臼井上…もとい薄い髪の先生の話に従い、体育館に向かった。
いまから全校集会をすると言う。嫌な予感しかしない。
ちなみに並び方は適当に背の順で並んだがために、隣にオリ主が居る。最悪だ。
そう思いつつ上級生達が面倒臭がりながら用意したであろうパイプ椅子に腰を下ろす。
(おいオリ主!お前頼むから初日から変な事すんなよ!?
いやあの禿頭の件に関しては別として!!)
(えー何もおかしくなんか無かったじゃん)
(あれでおかしく無い方がよっぽど可笑しいから!!
あれでおかしくないと言う奴のほうがもっと可笑しいから!!)
(分かったわかった。し・か・た・な・くそうしてあげよう(ドヤ )
(ふざけんなゴラァ!)
(イヤーンこわーい♪)
(Die………氏ね………)
(ぅゎょぅι゛ょっょぃ…痛い痛いごめんなさいだから首絞めないで)
ああもう!こんなんで大丈夫なのか!?
『保護者の皆様、生徒のみなさん、ご入学おめでとうございます………』
ふぁー…校長の話が始まったな……なんでこう…無駄に話が長いのだろう…
そういやこの学校は禿げが多いのか?目がチカチカする…
あの校長は違うみたいだがな…
(なぁなぁ裕之助裕之助)
(なんだよ?)
(あの校長ヅラじゃね?)
(…はぁ?またそれか?同じネタは嫌われんぞ?)
(おぉメタいメタい)
(というかそんな事一々気付くか普通)
(だってあの髪不自然すぎんだろ…なぁ?)
(いや、なぁって…って何する気だ?)
(何するって…私達一心同体なのにそんな事も分からないの!?幻滅したわ!!)
(いや誰だよ!そして気色悪いからやめろ!!)
(もういいわ!アンタなんて嫌いよ!)
(調子乗んな)
(すいません)
(で何する気なんだ?)
(私達一心d)
(いっぺん輪廻、巡って来い)
(待て待て謝るからその手の刃物を退けるんDA)
(真面目に言え!真面目に!いつも振り回されんの俺なんだから!!)
(いいよ言っても。えっとね、えへへ…見てて!)
ガタン、と急に席を立つオリ主。当然の如く視線はオリ主へ向かう。
それに構う様子も無くステージへ進むオリ主…ってアイツ何してんだ!?
『…だからこそ君達には是非とm…なんだね君は』
「こうちょうせんせぇ!!!」
そう叫ぶと一気に教壇へ駆け寄るオリ主。
この展開は…
「『ヅラ』が『ずれ』てます!うまい事言った!!」
スパァン、と。
オリ主は校長先生の頭を叩いてアレを落としましたとさ。チャンチャン。
…あの野郎は何やらかしてんだァァァ!!
よりにもよって校長のヅラはたきやがったァァァ!!!
アホかァァァァ!!!!
しかもたいして上手くねェェェェ!!!!
「…君は、何を、しているの、かね?」
「先生のヅラの状況報告です☆てへ♪」
状況報告ってなんだ!?
今日のカツラ活き活きしてますよとか言うのか!?
しかも語尾KIMEEEEE!!!
「…何をしている…早く連れ出せ!早く!」
「は、はい!おい、こっちだ!」
「せ、先せぇ~やめてくださいよぉ~えい!」
「ぐぁ!」
オリ主…さすがに先生に腹パン駄目だろ…
お前が殴ると洒落にならないぞ…あーあ、終わったな、アイツ…
「校長先生、そう悲観なさらないでください!
僕が先生の為に植毛サービスに電話しときますから!!
だから許してチョンマゲ!!」
どんな許しの乞い方だよ!
幾ら何でもそんな態度じゃ許してくれる筈…
「席に戻りなさい」
「はい先生」
あったあああああああああああああ!!
ええええええええええええええええ!!?
それでいいのかよ校長先せェェ!!
お前も馬鹿か!馬鹿なのかァァァ!!!
「やっほー裕之助」
「もう頼むから一週間俺と関わるな!俺まで変人みたな目で見られる」
「えーいいじゃんお前なんだし」
「よく無いわ!俺の事もちったあ考えやがれ!!」
「もう、静かにしないとみんなに迷惑だぞ?」
「みんな爆笑してんじゃねぇか!!」
あのカツラ落とした後、ずっと周りが笑い転げてる。
こんな中叫んでも変わらない。コイツが居なければ。
「さぁお開きだ、教室に戻るぞみんなー!」
「もう…家に帰りたいです……」
そんなこんなで学校生活がスタートした。
だがこれは俺にとっての厄日の連続にしかならないのだろう……鬱だ……
余談だが、アイツは後でしっかりと植毛会社に電話していた。本当によく分からん奴だ。