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私とオマケと姉心

光ちゃんの心の中です

もっと色々言ってあげれば良かったかな…?



『彼女や友達がいっぱい出来て、安心したよ』


とか


図々しいかな?

そうだよね。

だって私はただの友達。


”本当のお姉ちゃん”にはなれないのに。


でも君の事は、本当の姉弟きょうだいのように想ってるんだよ。


一人で寂しそうに本を読んでたあの頃の君は、冷たい目をしていた。


最初は目つき悪い人だなって思った…その内、だんだん君の事が心配になってきた。放って置けなくなった。

学校ではちゃんとやってるのかな…とか

やる事も危なっかしく思えて、君にレジだけをやらせたり。


君は変わった。

それは、文月ちゃんのおかげなのかな?


それとも友達のおかげ?


それとも彼女ちゃんのおかげかな?


どれにしろ、私は君が変わるきっかけになれなかった。


ちょっと寂しいな…


ねぇ、君は私の事、どう想ってるの…?



「大好き」


「え?」


「この味大好き!これメチャクチャ美味い!ドネルケバブ最高!」



あぁ、食べ物か…

なぁんだ…ビックリしちゃった


心配いらないみたいね

だって、そんなに屈託なく笑うんだもん。


安心した。

丈君が笑えるようになって。



「なぁなぁ、光ィ!これ凄く美味しいよ!ほら!!」


「フフ…はいはい、今行くよぉ」



まったく、口の端にソース付けて…

本当、世話の焼ける弟だなぁ。


私は丈君の口をハンカチで拭いてから、差し出されたドネルケバブを、一口かじった。



「あ、ありがとう…。なぁ、光はどうだ。この味好き?」



うん、丈君の言う通りだ。

凄く美味しい。

この味も…



「大好き」



丈君の笑顔に負けないように、私も笑った。

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