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神々の記憶の中で、ただ君の平和を願う 〜戦乱の世で神の【記憶】を宿した少年と、天涯孤独の少女が世界の真実と闇に挑む物語〜  作者: 蒼宙 つむぎ


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3.届かぬ手(6)

第3章はこの話と次で終わりです。

今日は短めです。

「エルサ、ごめん……。こんなことになって……。エルサ……。エルサ……」

 ルクスの言葉に思い出の中から戻ってきたエルサ。

 後悔に苛まれて苦悩の表情で泣いてるルクスが愛おしくてたまらない。

「もう、おばかさんだなあ……。ふふふ……気にしないでって言ったでしょ……」

 ルクスを涙をぬぐってもぬぐっても、ぬぐい切れない。こんなにも自分のために泣いてくれている。なんて幸せなんだろう。


 幸せを感じたのもつかの間、段々と瞼が重く感じてきた。言葉を発するのも心もとない。きちんと言葉になっているだろうか、自分では判断できなくなってきた。

(痛み、感じなくなってきた……。目がかすむ…。きれいなルクスの顔がぼやけて見えるわ……。ああ……もうルクスとお別れ、かな。つらいなあ……)

 最後の勇気と力を振り絞って、想いを告げよう。初めて感じたこの想いを……。ルクスはどう思うだろうか。戸惑い、迷惑と思うだろうか……。

「……あのね……私ね……。ルクスに出会えて……よかった、よ……。本当はね、もっとお話し、したかった、の……。どんなことが好きで、今まで何を見てきた、のか……」

(そう、もっとルクスのことが知りたかった。キラキラな金髪で透き通ったような碧い目。まるで王子様みたいだったんだもの。)

「また出会えたら……私とたくさんお話してね……私の王子様。私のこと、忘れ、ないで……ね……」

 ああ…もう力が入らない…。眠い……。次に目が覚めたら…平和な世の中だといいな。

 ねえ、ルクス、私の王子様。あなたともっと一緒に生きていたかったな――。


「エルサっ!!」

 エルサを呼ぶルクスの声は、もうエルサには届いていなかった。


次回、ルクスsideです。

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