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始まっちゃった

メリークリスマス!

まぁ、本日私はお仕事なんですけど。

ところで、クリスマス前日は『クリスマスイヴ』と言うのに、クリスマスの翌日を『クリスマスアダム』と言わないのはなぜなので?

「ハイボールお代わり」

「到着して五秒ですけど?」


 ガブロさんがハイボールを三杯頼もうとした理由なんだけど、多分喉が渇いてたんだと思う。

 到着した瞬間乾杯もせずに一気に飲み干しちゃったんだもん。

 乾杯もせずに。

 もう一回言っとこ。

 乾杯もせずに。


「少しは落ち着きなさいな」

「何を言う。時間制限のある飲み食べ放題じゃぞ? 落ち着く間に食えるもんと飲めるもん飲まにゃ損じゃろうが」

「それはそうだが……」

「乾杯くらいはしましょうよ……」


 いやまぁ、いいんだけれども。

 やっぱり、飲み始めの一口は乾杯から始めたい。

 そう思うのは俺だけでしょうか?


「む、次が来たら乾杯するかのぅ」

「まぁ、各々飲みながらでいいですね」


 特に俺にもこだわりとかは無いんだけどね。

 というわけで早速スタートメニューをいただきますわよっと。


「ワインはどうじゃ?」

「白はスッキリで果実味が強い。柑橘系のさっぱりとした酸味が特徴だな」

「赤は結構渋味がありますわね。しっかりと味の付いたお肉が合う味わいですわ」

「総じて美味いがな」


 なんか、ここのワインってグランプリ取ったみたいな表記があったし、不味くはないだろうね。

 俺はこの人達程ワインに触れあって来てないから、ワインの評価とか出来ないけれども。


「このサラダ美味いな」

「こっちのねぎのやつも美味いぞ」

「ポテトフライが何だかんだ安定ですわ」

「唐揚げがハイボール(三杯目)に合うぞい!!」


 で、みんな即座にスタートメニューに手を伸ばす。

 モリモリ減ってくな、スタートメニュー。


「ごま油の香ばしさと程よい塩味が白とすこぶる合う……」

「複数の歯ごたえの内臓類とネギの香りや刺激、ポン酢のさっぱり感がこちらも白に合う!」

「ポテトフライが白ワインに合わないわけ無いじゃありませんの!!」

「ジュワッと溢れる肉汁と脂の旨味とコクをハイボール(五杯目)で流し込むのが最高じゃわい」


 いつの間にかガブロさんは串焼きに手を出してるし。

 ……ん?


「ガブロさん」

「なんじゃ?」

「ガブロさんって焼き鳥の時に焼いてくれてたじゃないですか?」

「焼いたのぅ」

「こういう串焼きとかに、物申したくなったりしないんです?」


 ふと抱いた疑問。

 こう、こだわりとか強そうだし、わしに焼かせろ! とか言いかねないなぁと思ったんだけど……。


「別に?」


 だそうで。

 ちょっと拍子抜けかな。


「そもそも、こうして焼いて食うだけにして出してくれるのに文句の出ようはずが無かろう」

「そうですか」

「まぁ、焼き加減や焦げ目の付け方に関しては気になる所もあるが、別に食えんわけではあるまい?」

「そりゃあまぁ……」

「だったらわしはなにも文句は言わん。……あ、目の前で焼かれる、とかになると話は別じゃぞ?」

「なるほど」


 つまり、自分の目の届かない場所で焼かれて持って来られるぶんには何も言わないのか。

 逆に鉄板焼きとか、自分の目の前で調理をするようなところだと口を出したくなる、と。

 ……今後鉄板焼きの店とかには連れて行かないようにしよう。

 ――連れて行く予定も無いけど。


「釜めしも美味いな」

「米に染み込んだ出汁がまたいい味を出しとる」

「鶏肉やカマボコの具も美味しいですわ」

「あっさりとスタートメニューは食べ終わったな」


 いやまぁ、タレもも串はまだ残ってるんだけど。

 ほぼ誤差だよなぁ、串焼き一本程度、この人達の前では。


「とにかく目についたメニューは全部頼むぞ」

「お任せしますわ。届いたもの全てを平らげるので」

「その前にワイン追加だ。白が美味かったから白二杯」

「わしも酒。……焼酎ソーダを頼むぞい」

「カケルは? 何か食べたい物があればこいつらのよりも優先して頼むが?」

「あー……」


 もも串焼きを頬張りながらタブレットを受け取り。

 食べたいと思うメニューを注文していく。

 というかもも串焼きが当たり前に美味い。

 程よく柔らかで肉汁がジュワッと。

 タレと抜群の相性のお肉ですわね。


「レモンスカッシュと山芋の鉄板焼き、和風鳥ポテトサラダと胸辺境伯焼きともも辺境伯焼き」

「結構頼むな」

「俺の場合最初で最後の注文になりそうなので……」


 そんなに量が食べられるわけでも、食べるのが早いわけでもないからね。

 四人の注文の邪魔をしないよう、一度目の注文で全部終わらせちゃおうかなと。


「カケルが頼んだのを四倍するか?」

「ですわね」

「カケルが何を食べるのか純粋に気になるしな」

「……へ?」

「飲み物以外を四倍頼み、飲み物はそれぞれ好きなものを、じゃな」


 なんか、勝手に俺がみんなの注文をアテンドする形になっちゃったような……。

 まぁ、いいか。

 自分で頼むか俺が頼むかの違いだけだろうし。


「カケル的にはどれが一番おススメですの?」

「おススメ……無難に串焼き系はハズレが無いと思いますけど……」

「唐揚げは?」

「個人的には唐揚げよりも鳥皮チップの方が好きですね。唐揚げも美味いんですけど」

「ふむふむ」

「あ、マヨたく復活してる。これも頼も」

「美味いのか?」

「俺は大好きですね。というか、マヨネーズとたくあんのコンビは嫌いな人そうそういないと思います」


 そんなわけで人数分注文して注文確定。

 この後、テーブルに届いたメニューの数々を見て、頼み過ぎたなと反省するまで残り五分。

 そして、ガブロさんが飲み干しまくっているメガジョッキを片付ける時に、店員さんが恐ろしい物を見るような視線を向けるまで残り三分。

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― 新着の感想 ―
出禁にならないと良いのだけどw さて、店じまいまで後何分?
ここのハイボールは薄い…とかな文句はありそう うーん、薄いから数飲めるのかな?←考えるのをやめました
メガ…この話のラスト時点で一体何杯目なんだ…。まだ3杯目途中なんてことは絶対ないだろうという根拠なき確信がある。
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