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08 フレズベルグ

書きながら違和感がある部分は改稿しています。



『アディアロスちゃん完全に封印がとけたのね』

(はい、フレズベルグ様。

解いた者はアリステルと言う人族の様です。)


主人の側で執事の格好で話す白髪頭の好爺は、

うやうやしく主人への報告をする。

背丈が3m程。

目につくのはその頭から生える巨大な巻き角、

瞳孔は縦に割れており金色に近く、

頬には青い鱗がまばらに除く。

体躯は恐ろしく鍛え上げられているが、

しかし所作は優雅そのもので音もなく滑る様に。


執事は

カップに紅茶を注ぐと

主人の前へそっと置く。


ピタリといつも通りの位置と

絶妙な香りが漂ってくる事に満足げな女。

歳の頃は若々しく17、8

長く美しい銀髪には一筋の紫髪が混じり、

どこまでも白く美しい肌と妖艶な口元。

深い虹色の瞳。


『スルト君でしょお?よぉーっくしってるわぁ』

(左様でございますか…またお戯れを?)


ギラリ

『…』


(ッ!申し訳ございません!)

『ま、いいんだけど〜スルト君はね〜私と結ばれるのよお』

(!?)


甘ったるい声で話す美女は

幻獣神の一角フレズベルグ

嵐の神にして癒しの守護

その本性は巨大な鷲。



遠い森奥深くから強大な魔力を放つ存在であった


クネクネとスルトとの

妄想にふけるフレズベルグ

とても良い子には聞かせられない嬌声を

あげるのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




ビクッ!

「!!?」

『どうしたのじゃ?』


謎の悪寒を感じたスルトはクルクルと

辺りを見回すも、何も無かった


「きのせいだったみたい」

『??』


それにしても、

ここ数時間目覚めていない

彼女たちが心配だ。


「アリスとオリビアが目覚めない…」


『儂の気に当てられたのじゃろうて、

 数刻もすれば目覚めるじゃろ』


森を歩いて街へ戻る途中

ビックフライアントの群れに出会う。


スルトとアディを見つけた

ビックフライアントは、

すぐさま襲いかかる。


スルトは戦闘態勢を取るが、

そこに黒い影が割って入る。


ブラックウォールウルフは逃してもらった

恩義には忠実だ。


一般には凶悪な魔物と言う認識であったが、

その実高い知能があり

コミニケーション能力も優れた

賢い種族だ。



ブラックウォーウルフは黒く黒曜石の様な立髪をなびかせて瞬く間に

ビックフライアントを爪で倒してしまった


「あっ!ありがとう…」

『グルル…』


黒い巨体はチラリとスルト達を見下ろすと

借りは返したぞとばかりに、

森の奥へ帰ろうとした

しかしスルトに呼び止められる。


「怪我が…」


確かに先程の怪我がある。

だがそれほどに酷いものでは無い。


問題なく、歩けるし獲物も取れる。

スルトが触れる


(ビクッ)

瞬間痛みが嘘の様に無い。

振り向く先には、


スルトとアディだけ。

『…』

黒い方が片目を開けてこちらを見ながら

首を横に振った。


では…


黒い塊は金色の瞳で彼をじっと見つめる。


このオスが?


『驚くのも無理なかろ?万能の御手じゃ…

彼奴め』


「??アディ?」


『な、何でもない(汗)』


『ところで犬っころよ、喜べ?あるじどのは

騎乗馬をご所望じゃ』

にたあー


「あううん(汗)」


力なく鳴く大型犬

目が怖いっす

馬って(汗)


『返事』

ギラッ


「キャウンッ(汗)」


お腹をみせて絶対服従の大型犬

これでもA級の変異種でこの辺りの実力者で

あったのに…


『あるじどの♪この犬っころが従僕を

希望しておるのじゃ』


「ええー(汗)」


タ・ス・ケ・テ

って目で言うブラックウォールウルフ

であった者


「う、うんよろしくね」


満足げな少女は仁王立ちして

薄い胸を張ってふんぞりかえるのだった。



アディがここ数年の情勢を聞きたがったので

軽く周囲の国について説明した。

ただ驚く事に僕が知らない事も、

アディが知っていて驚いた事もあった。


例えばあのリム王がメイドのアマンダと

よろしく励んで居たとか、

王妃がそのアマンダの話を委細聞いて、

クネクネしていたとか(汗)

町外れの洋館に実はリッチが住んでいて、

何やら怪しい儀式をしている?!とか?

騎士団詰め所に中年女の剣士がよく来て

夜中にこっそり帰っただの…

…カーネリアスさん(汗)



ところで”犬っころ“と呼ばれた

ブラックウォールウルフは

借りてきた犬の様に大人しく

お座りちゅうである。


(あ、あるじさま?)


ギロォ

アディの首がイケナイ方向にグリーンと

向く


ヒッ

ガタガタ震えるデカい犬っころ

虹色の相貌から発する殺気


『なんじゃあ?』

(ゴクッ…あるじさまとの契約は〜(汗)

い、いかがしましょう?)

『ああそのことじゃったか』

『あるじどの、犬っころが従僕になるに

名付けが居ると申す様でポチで良いですかな?』


「ポチってそれはちょっと(汗)」

(コクコク!)

ギロォ


ピィ


「ちゃんとつけるよ…そうだなー黒曜なんてどうかな?」

(!キラキラ!)

『チッ』

「何かいった?(汗)」

『何も言っとらんもん♪』


命拾いしたな犬っころ

次は喰うてやるでなあ

ニタア


(ガタガタ)

「仲良くやろうよ。ね?アディ」

『わかったのじゃ♪』

貴様のおかげで

アディと呼んで貰ったのじゃ(照)

よくやった黒の。


ようやく認められたみたいだ。


召喚師と幻獣神と黒いのが街に現れて大騒ぎになるのは数刻あとであった。


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