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人質の娘  作者: 青木りよこ
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長男の妻

騎士団長の家の長男に嫁いで三年がたった頃、義理の妹が王家に嫁いでいった。

妹といっても夫とは血のつながりはなく養女ということだったし、夫は明らかに彼女を避けているようだったので、私も余り彼女とは打ち解けられなかった。

弟たちの中でも次男だけが彼女と同い年ということで幼少期からずっと仲が良かったようだったが、特別大げさな別れの挨拶もなく彼女は屋敷を後にした。

それからすぐに彼女が懐妊したというのを夫に聞いた。

弟にも教えてあげると彼はいつもの無表情を崩さず「そうですか」と一言言っただけで特に何の感慨もなさそうだった。

数日後弟の婚約者の父親が横領の疑いで逮捕され弟の婚約は破談となった。

私が「残念だったわね。でもきっともっといいご縁があるわよ」と言うと弟は「そうですね」と言い、いつものように仕事に出かけて行った。




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