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人質の娘  作者: 青木りよこ
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妻となる女性

今日私は夫となる男性と初めて対面した。

背が高く整った顔立ちの無口な男性で、夫とするには一番いいのだろうと思った。

四人の弟も紹介された。

ついでに遠い親戚だという同い年の少女も。

少女はとても美しかった。

本当にこのような娘が実在するのかと思われるほど現実味のない一つの出来事の様だった。

私も自分の器量には大層自信があったけれど彼が私を見て何も驚嘆しなかったのはあれほど美しい少女が傍にいたからだと気づき、彼を不幸に思ったし、私達の結婚生活も余り幸福とは言えないものになるだろうことは容易に想像できた。

彼は次男だけど騎士団長の家で、名家だし、元々結婚生活に期待はしていなかったのでこのまま何もなければ結婚することになるだろうと思う。

それにしても美しい娘だった。

まるで一つの災厄のように彼女だけが何日にもわたって思い出された。


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