原敬
②原敬(第19代)(在職中)
1921年11月4日、東京駅において暗殺。
平民出身の初めての総理大臣であった原敬は東京駅で国鉄職員に暗殺された。
原因は政治家たちの汚職にあると言われているが、様々な説がある。
平民出身「にもかかわらず」総理大臣にまで上り詰めた。
こういう見方をすれば、いかに原敬が優れた人物であるか分かるだろう。実際に彼は良くも悪くも強烈な人間であった。
党をまとめるカリスマ性、政敵山県有朋にも気に入られるほどのコミュニケーション能力、手段を選ばずに党を選挙で勝たせる強引さ。これらを駆使して彼は頂点まで上り詰めた。
しかし、平民宰相と呼ばれた彼だが、政策は他の首相とあまり変わらないものだった。
自分たちに寄り添ってくれると期待していた平民たちは、他の首相と代わり映えしない原の政策に失望した。
さらに、自身の与党である立憲政友会を勝たせるために、選挙区に鉄道を敷いたり、道路を建設するといった政治の私物化を行った。
これによって、立憲政友会は非常に選挙に強かったが、慢心した議員たちから汚職が次々と発生し、国民の怒りを買った。
最終的に、平民宰相にもかかわらず、普通選挙法に反対したことが決定打となり暗殺された。