2話 異世界転生part2
「おーい、おーい。大丈夫ですか?」
頬をぺちぺちとたたかれる感覚とともに、目を覚ました。
「あなたは死にました!さぁ、異世界ですよ!」
ついさっき聞いたようなセリフを言っているのは羽が生えている、天使のような女の子。
「天使のような、じゃありません!天使と呼んでもいいんですよ―?」
このしゃべり方……。俺を転生させた自称髪……じゃなくて神だ!いや、そんなことはどうでもいい。俺は目の前にいる神……天使に詰め寄った。
「おい!この声、この体はなんなんだよ?!」
天使は答えず、俺の体をなめまわすように見ながらつぶやいた。
「へー、ほー。髪も目も黒……。なんていうか、金とか銀にしても良かったんですよ?」
「わけわかんないこと言ってないで、教えてくれ!」
大きな声で叫ぶと、申し訳なさそうに天使は言った。
「申し訳ございません。適当に放り込んで。しっかりと説明させていただきますので。まず、あなたが生を受ける世界は、魔法や、魔物があると言いましたが、魔力や強さはすべて可愛さ、です。例えるならば、筋肉があって強そうというイメージがこの世界なら、小さくて可愛い、強そうというイメージです。」
「はい?」
それなら生まれたばかりの赤ちゃんや小さな子供、この世界は美少女や男の娘が強いっていう事か?
「厳密には違います。この世界では、強くなることで努力することで自分の理想の外見に近づくという感じです。その外見が、生物全般可愛いよりということです。……だから、あなたのその姿、理想の可愛い外見。ってことですね。まぁ、私が頑張って用意しました!黄金比と白銀比を混ぜて作った白金比!比率はなんと、1:1!」
「線対称じゃねーか!……可愛いって、俺は生前男だった気がするんだけど。そもそも何で俺なんだ?あと、世界観がなってないわー。」
「その疑問への答えはただ一つ!この物語はコメディだから!男がやるからコメディなの!」
え、世界観の説明は?
「さーて!あなたがなんで死んだのか見てみましょう!VTRスタート!」
こいつ……。話題をそらしやがった。トラウマが何とか言ってたくせに!
『リスちゃん』
?!
「いや―、リスちゃん?可愛いですねー。」
なんて視線を向けてきているんだこいつは?!一人俺が悶えている間にも進んでいく。俺が尻餅をついた時に後ろにいたものは、大きなドラゴンだった。……ピンク色で尻尾の先がハート型の。
「いや、何でだよっ?!」
俺はそう叫ばずにはいられなかった。




