プロローグ・下
ここでプロローグ終了です。主人公の名前はまだ明かしません。次で明らかになりますので。
レジスタンスが神に戦争を仕掛けた結果、
彼らは神に敗れてしまいました。
彼らは天使を相手にはよく戦った方ではあります。
しかし、神はその天使の何十倍も強いのでありました。
神に挑んだのはリーダーの三人です。
悪魔から授かった力も使いこなし、三人は組織内では上位の強さであります。
神と三人はそのまま三日ほど闘いました。
しかし、その結果三人は敗れてしまいました。
神は言いました。「なぜそうまでして私に逆らうのかね。私が管理しなくては、人類は無意味な戦争を望んでしまうのだよ」
藍色はこう言います。「確かに人類は戦争をし続けた。けど、すべて無意味なことじゃないんだ」
赤色はこう言います。「それが正しいこととは言わない。しかし、誰もが望んで戦争をしているのではない!」
黄色はこう言います。「戦争を起こすところもあるけど、それをやめさせたいを思っている人もいる。戦争を止めたいと願っている人もいるのよ!」
三人はそれぞれこう言いました。
「あんたから人類を解放するから覚悟しろ!」
「『処刑』と称して殺された者たちの恨み、ここで晴らす!」
「もうあんたの管理は必要ない。生きることは自分で決めることよ!」
三人は諦めてはいませんでした。
それに対し神は、
「……ふっふっふっっふっふっはっはっはっはっはっはっはっはっは!」
笑っていたのであった。
藍色の青年は言います。「何がおかしい!」
神はこう言います。「貴様らに興味ができた。ならば私が管理を放棄した世界を渡っても同じことが言えるかな?」
なに? と三人がそう思っていた瞬間、
「何っ!」
「なんだこれは!?」
「吸い込まれている!?」
それぞれ三人の足元には黒くて巨大な穴のようなものがありました。
ますで吸い込まれるように徐々に徐々に三人を飲み込んでいきます。
神はこう言います。「それは次元の穴といってね。その穴は異世界につながっているのだよ」
「異世界だと……」
「どういうつもりよ……」
三人は既にほとんど飲み込まれています。
全身を飲み込まれつつも頭部が残っている三人
神はこう言います。「君たちはまだ若い。もし異世界を渡ってそこであらゆるものを見て聞いて知って……、それでもまだ考えが変わらないのならば……
……もう一度ここへ私を殺しに来い。神に逆らう反逆者どもよ!」
「「「ちくしょう……」」」
その言葉に三人は呟きます。
そして、
「「「ちくしょおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………!!!」」」
叫びと共に三人とも飲み込まれてしまいました。