プロローグ・上
はじめまして。ゾンビ―鈴木です。今回が初投稿なのでどうかよろしくお願いします。主人公はまだ出ません(笑)
ある所のある世界
そこはとてもきれいな世界で、さまざまな生き物がいました。
しかし、人々はいつもいつも戦争をしていました。
領土争いから宗教まで、人々は長い時間戦争をし続けました
そのせいでやがてきれいだった世界はどんどん荒んでしまいました。
水は汚れ、地面はボロボロになり、草木も枯らされるか燃やされるかのどちらかでした。
生き物も絶えず死に続けてしまい、仕舞いには生き物も絶滅していく始末です。
それでも、人々は争いをやめませんでした。
今さらなにが起きようが誰も彼も引き下がれません。
その様子を見て憤り、戦争をやめさせようとした者があらわれました。
後の人々は、それを神と呼ぶ存在でした。
神はその絶対的な力であらゆる国を敗り、戦争を終結させました。
争いのない平和な世界、しかし神はこう考えました。
「このままだとまた人は争う」と。
神は荒んだ世界の中でも比較的無事な場所を見つけ、そこにドーム状の大きな都市を作りました。
神は世界中の人間をそこに集め、人類を管理するようにしたのです。
食料や物が足りなくても神が生み出し、問題ごとが起こらないよう天使たちが取り締まるようにしていました。
やがて世界はたった一か所のドーム状の都市になってしまい、人類はそこで何の不備も不満も争いもない世界で暮らすことになりました。
神に管理される形で…………。
反逆が起こる五十年前の話であった。