対タガール戦
ここはホワイトハウス。大統領の命を狙ってタガールが向かっているとの情報が入ってきた。大統領がタガールを逮捕するため、あえてホワイトハウスにいることを全世界に発信したのだ。
大統領の護衛のためにホワイトハウスには警察、陸軍、CIA、FBI、SATなどのありとあらゆる防御態勢がとられた。ブラウンとイアンも国からの要請により合流していた。
ブラウンが大統領の側近として、イアンはホワイトハウスの外にてタガールを迎撃する配置となった。ちなみにイアンの武器はマシンガンだった。
俺はマシンガンを撃ち続けた。パトカー、装甲車が爆発し炎上している、警官が燃えている。そうかと思えば絶対零度で固まった戦車、銃を構えたまま凍りついた軍人が至る所に見受けられる。とんでもない光景だ。夢か何かの間違いではないのか、信じられない光景が展開している。タガールは両手以外の全身にプロテクターを纏っていたため銃弾が効かない。俺や生き残った警官、軍人が銃撃を仕掛けるが全く効かない。このプロテクターは闇取引で手に入る軍事用の物だ。おそらく至近距離から打ち込めば貫通できるはずだ。ただ、近づけば焼かれるか凍らせられるかでお陀仏だが。
一度退却して作戦を練る。タガールの八方から装甲車を走らせぶつけ、その間に俺がドローンにて真上から近づき銃撃することが決まった。うまくいくかどうかわからないが他に方法が思いつかない。こちらの戦力もほとんど尽き欠けている。
さあ、勝負だ。タガール。俺が死ぬかお前が死ぬか。
タガールはその場で180度回転しながら右手から火炎放射、左手から冷気放射を行った。八方から猛スピードで突っ込む装甲車の4台が爆発炎上し、他の4台が凍結し動きが止まる。俺は上空からこの瞬間を見逃さなかった。真上のドローンからマシンガンを撃ちながら真っ逆さまに突撃する。これが成功しなければどのみち全滅だ。命を懸けるのは今だ。
タガールのプロテクターは想像以上に強固であり1発も貫通しない。弾丸はすべて弾かれた。俺はマシンガンを投げ出し、上空からタガールに組み付き地べたに叩きつけた。
俺への衝撃も相当だったが、タガールも流石に堪えたらしい。地べたでうめいている。
俺は足に仕込んでいたマグナムを引き抜き、銃口をタガールの首部分のプロテクターの継ぎ目に当て発射した。弾丸は首を貫通した。
タガールは死ぬ直前、最後の力を使って俺の左右の腕を掴んだ。俺の左腕は燃え、右腕は凍結した。俺はあまりの痛みに気絶した。
俺はラッキーだった。すぐに処置されていたら両腕とも失くしていただろう。左腕は燃え炭素化していた。右腕は凍結し壊死状態だった。誰が見ても両腕は元に戻らないと断言できる状態だった。
しかし、この大惨事において緊急車両が近づこうにもパトカーや装甲車の残骸が山のように散らばり救援者が駆け付けることが至難の業だった。また命の選別をするなら黒色、もう助からない人に分類されることは間違いなかった。
俺はその場で意識を失っている間に夢を見ていた。何かが語り掛けてくるが言葉がわからない。俺の体は24時間かけて徐々に再生していった。




