オーパーツ
イアンは考えていた。
これまでのオーパーツが関わる一連の事象を考察するに、何らかの意思が介在しているのではないか。コンステレーション(何か意味があるのか)を感じずにはいられない。
宇宙の力、理が絡んでいるような気がする。
人間が地球上で生活するよりはるか昔に、地球を訪れた何者かがオーパーツを残していったのではないか。いつの日か地球で知恵を持った生物が独自に文明を繁栄させたとき、オーパーツの力を借りて宇宙の力も使えるように仕組まれていたのではなかろうか。
我々は発見された5つのオーパーツを満足に使いこなすことも出来ず、文明の更なる進化にも貢献出来ずにいる。本来のオーパーツの目的を汲み取れていない生物なのではないだろうか。果てしない宇宙から見れば、まだまだ拙い生命体なのかもしれない。
これまでに発見されたオーパーツは5個である。今のところ他のオーパーツは発見されていない。ヤーン族に手厚く守られているからだ。
ヤーン族には神の啓示が下りたのだろう。「オーパーツを守れ」と。
発見された数個のオーパーツさえ満足に扱えない人間にこれ以上オーパーツを発見させないために宇宙の力が作用したのではないか。
復旧したホワイトハウスでは大統領による感謝祭が催されていた。
その日、別室においてイアンは大統領に言った。
「これ以上、オーパーツが絡んだ特殊な事件には関わりたくない。今後、国からの依頼はなしだ。金輪際、俺に構うな。わかっているだろうが俺の家族にも一切手を出すな。」




