表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

闇に咲くヒマワリ第五章 届かぬ忘れ物

説明欄や詳細文などに『作品タイトル・台本URL・作者名』の明記をお願い致します。




★各作品の著作権は放棄しておりません。無断転載や自作発言等、著作権を侵害する行為はお止め下さい。もちろん無断での改編や再配布も禁止です。




★あくまで趣味の範囲での活動や放送、金銭の発生しないツイキャスなど、各種配信サイトでの使用は基本的に歓迎しますが、金銭が発生するものはNGです。





★ツイッターのDM等でお知らせ頂けますとツイキャスなら聴きに行ける可能性があるので、よかったら気軽にご連絡下さい!





★アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、

雰囲気を壊さない程度であればOKです



★男女の入れ替えはおやめください








愛陰弄ひいらぎかげろう17歳〜18歳♂️♀️

見た目は少年のようで息をするように毒を吐く上から目線

子供っぽい部分がある

小さい頃から車椅子生活をしている。




光野陽太こうのようた♂️23歳

陰弄の助手兼雑用係

あることをきっかけに助手になることになった

明るく世話好きだが陰弄に頭が上がらない



翠川陣みどりかわじん♂️38歳

翠川探偵事務所の所長

陰弄の師匠に当たる人

基本的に明るく朗らかな性格

1人称はワシだがわかわかしい

 


タロウ年齢不詳♂️♀️

情報屋

1人称はオイラ

のんびりな喋りが特徴


後藤誠二ごとうせいじ26歳♂️

少し筋肉質な刑事

所属1年目の新人。

優しい好青年


喜村幸人きむらゆきと20歳♂️

被害者の親友

おしゃべりな性格


誉田楓ほんだかえで20歳♀️

被害者の彼女

おとなしい性格 


事務員(タロウ被り推薦)


先生(陽太被り推薦)


野次馬(タロウか陽太被り推薦)




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


陽太M「少し前…俺は新人刑事である宝条來夢さんと一緒に…

俺が助手を勤める探偵、愛陰弄の殺人容疑を暴き、

愛陰弄を助けた。

だが、それがきっかけになったのか…

俺は愛陰弄の過去が気になった。

知っておかなきゃいけない気がした。

だから、ある日の仕事終わり…情報屋である謎の人物。

タロウの元へとおもむいた。」


タロウ「オイラが知る限りの…

愛陰弄の過去をおしえよう。

さかのぼること5年前…

愛陰弄はある男に出会った。」


















事務員「だから、何度も言うように…

こちらの探偵育成学校は正式に試験を受け、

入学金を支払った方しかいれることはできません。

それに、次の入学者は半年後の試験を受けて再度お越しください。

では、失礼します。」


陰弄「おい!ちょっとまて!

僕はお金もないし半年なんて待ってられない!

おい!出てこい!

……ちっ……まだ話は終わってないぞ…」


陣「ぷっ……なっはははは!!」


陰弄「ん?…そこのお前!僕の方を見て何を笑ってる。

お前は誰だ!」


陣「ん?いやいや…そりゃ笑うだろ!

そんなところで車椅子のガキが事務員に啖呵切ってたらさすがに笑う…

みてたけど、探偵育成学校の名門に金もないし半年待ちたくないから今すぐ入れろ!ってことだろ?

そりゃ無茶ってもんだろ!

違うか?少年! 」


陰弄「ちっ…バカにしやがって…」


陣「悪い悪い!バカにしたつもりはないんだがよ。」


陰弄「もう一つの質問に答えろ!

お前は誰だ?」


陣「ワシか?

ワシの名前は翠川陣!

翠川探偵事務所の所長だ!」


陰弄「お前が…探偵?

着物に扇子…クシャクシャの頭に丸メガネ…

とてもそうは見えないがな!」


陣「まぁ、格好は気にするな!ワシの趣味だ!」


陰弄「それに、そんなに歳が行ってるようには見えないが…

1人称がワシなんだな。」


陣「まぁガキの頃は爺さんに育てられてな!

1人称まで真似てしまった結果だ!

なっはっはっは!!」


陰弄「まぁいい!気になることは色々あるが…

決めた!僕をお前の助手にしろ!

お前を師匠と崇めてやる!」


陣「遠慮するわ!」


陰弄「即答だと…?

僕を助手にして困ることなんてないだろ!

お前の頭脳の手伝いをしてやる。」


陣「随分と自信があるみたいだな…

まぁ、その上から目線に対してはワシは別に構わんがな…

あと、ワシは一人が気楽なんだ。

助手なんぞいらん。

じゃあな!少年!」


陰弄「まて!僕は諦めないからな!

絶対お前の助手になってやる!」


陣「はいはい。

自由にしてくれ、」













陽太「あれ?少し聞いてた話と違うような…」


タロウ「まぁ、あいつなりにカッコつけたかったのか…

もしくは、ただ単に自分の記憶内で変わってしまったか。

あいつも子供っぽいところがあるからな…」


陽太「まぁ…カゲならどちらもあり得るか…」














陣M「そしてワシは…その日から3日後…

自分が言った言葉を後悔することになる。」


SEノック音


陣「は〜い!

どちらさんですかぁ…

えっ…… 」


陰弄「やぁ…

言われたとおり…

自由にさせてもらうことにしたよ。

翠川陣…」


陣「お前…

なんでここが…

ワシは敢えて、こじんまりとした場所に事務所を立てたのに…

看板だって、入り口のとこにチョロっと置いてあるだけなのに…

なんでわかったんだ?」


陰弄「教えてやろう。

まず僕はお前の家を探すのにどうすればいいか考えた。

その時ふとお前が去っていく方向が奇しくも僕と帰る方向が一緒だったことを思い出した。

そして、僕は近所の人間に聞いて回ったんだ。

お前みたいな格好してるやつはここらへんじゃ珍しいからな。

なのにお前を見たものはいないと言う。

さらに僕は考えた。

一人が好きならあまり人がいない場所を選ぶだろう。

そこで、僕の家の方面と言う事も考えた…

育成学校から僕の家のあたりを超えてさらに行くと…

普通の人は近寄らない町…

朱比良町あかひらちょう

通称…閻魔町えんまちょうと呼ばれているそうだな。

元犯罪者など多く住むためにそう言われているらしいが…

僕はそこに目を付けた。

聞いてみたら案の定、翠川陣の住む場所を知ってる人間を見つけたよ…

そして、僕はここに来ることができたんだ。」


陣「なるほど…。

それだけでここに来るとは… 」


陰弄「もちろんそれだけじゃない!

あの日…お前の頭についてたんだ。

この町にだけ咲くと言われる…

赤い桜の花びらがな…

街名を知らなくても桜の名前は知ってたからな」


陣「やるじゃねえか…

よく見てやがるな!

そんなことにまで気付くとは…

知識もあって観察力も申し分ないな…」


陰弄「そうだろ?

だから僕を助手にすることを断る理由はないはずだ!」


陣「まぁ、いいだろう!

ワシのところに来る奴らは問題を抱えた奴らも多い!

それでもよければ歓迎してやろう!」


陰弄「望むところだ!

その方が早く探偵業というものを知れるからな!

育成学校に行くほうが時間の無駄だ。」


陣「そんなこともないと思うが…

まぁ実際あそこに行かなくても、

なれる方法はある。

あとはそいつの実力次第だろ」


陰弄「ふっ…任せておけ。」













陽太「それが、翠川陣とカゲの出会いか…

なんか、上から行くところは今と変わってなくて…

ホッとしたというか…なんというか…」


タロウ「まぁ、それがあいつのいいところなんじゃない?」


陽太「それもそうだな。

でも、朱比良町か…

朱比良町って呼び名も閻魔町って名前も聞き覚えがないんだよなぁ…」


タロウ「君が来る3年前に封鎖されたよ。

確かこっちに来て1年も立ってないだろ?」


陽大「よくご存知で…

それにしても…封鎖かぁ…

まぁ元犯罪者とかが住んでるのは治安にも影響するからかな…

それで?

話の続きだけど、そのあとはどうなったんだ?」


タロウ「それから翠川陣と愛陰弄は…

1年の時をともに過ごした。」
















陰弄「もうちょいゆっくり押せ!

車椅子は意外と揺れるんだぞ!」


陣「寒いんだよ……

早く帰りたいんだよ。

あとな?一応所長だよ?

お前は助手だろ?

なんでそんな上から目線で来れるのかワシにはわからんよ。」


陰弄「別に気にしないと言ってたじゃないか!

それに、お前のフォローを何回もしてやったんだ!

今更小さいことを言うな!」


陣「そりゃしてもらったこともあるけど…

それ以上にワシが毎回お前の言葉のフォローしてやってるんだが?

それに関して感謝はないの?」


陰弄「感謝なんかない!

文句を言うならもうちょい給料あげろ!」


陣「十分あげてるだろ?

その年で30万は十分すぎるよ?

何に使ったらそれで足りないんだよ。」


陰弄「お前には関係ないだろ!

大体お前はな…」














タロウ「二人が街を歩きながら、そんな会話をしてるいるとき…

後ろからドン!…って音が響いた。

振り返るとそこには…」














陰弄「何が起こったんだ…」


陣「恐らく…

上から人が落ちてきた。」


陰弄「なるほどな…

早く救急車を呼ばなくていいのか?


陣「救急車は多分意味ないが…誰かが呼ぶだろ

それに…警察も必要だな。」


陰弄「能書きはいいからさっさと呼べばいいだろ?」


陣「普通は助手の仕事なんだが…」


陰弄「僕は助手になった覚えはない。」


陣「ったく…相変わらずだな…」















陣「野次馬がすごいなぁ…」


陰弄「暇人共が…

動画まで撮ってる奴らがいやがる…

【1回深呼吸して】人の死をなんだとおもってやがる!

ゴミ共の考えることはわからんな!

僕は探偵だ!

お前たちが死んだときは探し出してお前らの死に顔をSNSに晒してやるからな!」


野次馬「ちっ…なにあれ…行こうぜ。」


陣「また余計なことを…」


陰弄「僕は今みたいな奴らが嫌いなんだ。

なにか事件があれば蛆虫うじむしのように湧いてきやがる…」


陣「生きてて楽しいことがないんだろ?

ほっといてやれ…

ほらっ…お前の声で野次馬もほとんどいなくなった。

もうすぐ警察も来る。」


陰弄「ちっ…そんなこと言うってことは…

お前は生きてて楽しいのか?」


陣「ワシから言わせればあんなことよりいっぱい楽しいことがあるのにと思うよ。

お前は楽しくないのか?」


陰弄「ふっ…楽しいことに興味などない。」


陣「まぁ、お前の場合そうかもな…」


誠二「あれ?いつもなら野次馬がいそうなものなのに…」


陣「よう!後藤!」


誠二「あれ?まだ通報から

5分ぐらいしかたってないのに早いお付きですね。」


陣「うちの助手と買い物帰りだったもんでな!」


誠二「助手?陣さんって助手なんていましたっけ?」


陣「そういえば紹介したことなかったな!

表の事件では連れて行ってないしな…」


誠二「また裏の事件に絡んでるんですか?

やめたほうがいいですよ?」


陣「そう言うな!

強面こわもてな奴らも多いが案外良い奴ばかりだぞ?」


誠二「まぁ…俺もまだ新人ですし、偉そうには言えませんけど…」


陣「とりあえず助手を紹介する!

愛陰弄ひいらぎかげろう!ワシの助手だ!」


陰弄「僕は助手になった覚えはないと言っただろう…」


陣「最初は助手になりたいってワシのところに来たんじゃないか…」


陰弄「覚えてないな…」


陣「へいへい。そうですか。」


陰弄「それで?お前、名前は?」


誠二「えっと…後藤誠二ですけど…」


誠二M「なんだ…この偉そうな人は…

陣さんに敬語も使わないし…

それに、明らかに俺より年下…」


陰弄「後藤誠二か…

覚えておこう!」


誠二「は…はぁ…」


陰弄「改めて言おう。

僕の名前は愛陰弄…

将来探偵をやるつもりだ!

色々利用させてもらうつもりだからよろしくな…」


誠二「警察を利用…まぁ、手伝えることは手伝いますが…

えっと…探偵を目指してるんですね。」


陰弄「目指すんじゃない。

なるんだ。」


誠二「な…なるほど…

あの…一つ聞きたいんですけど…

歳はおいくつなんですか?」


陰弄「18歳だ。」


誠二「えっ…18?」


陰弄「それがどうした?」


誠二「いや、18歳で探偵になるなんて…

まさか本気じゃないよね?」


陣「まぁワシもそう思ったんだがな…」


陰弄「関係あるのか?」


誠二「えっ?」


陰弄「探偵になるのに…

年齢が関係あるのか?」


誠二「だって陣さんの助手を経て探偵なんて…

殺人とかもあるんだろ?」


陰弄「もちろんある。」


誠二「だったら18歳の君にはとても荷が重いような気がするんだけど…」


陰弄「探偵をするのに…誰かを助ける気持ち。

それ以外に必要なものがあるか?」


誠二「あっ…」


陣「こいつ面白いだろ?」


誠二「はは…ですね。

まさか8個も下にそんな当たり前のことを教えられるなんて思わなかった…」


陰弄「あとは陣を見てたら稼ぐのには困らなそうだからな…」


陣「お前なぁ…」


誠二「俺の感心を返してくれ…」


陰弄「ふっ…まぁいい。

僕の目的は闇に咲くヒマワリを見つける。

それが探偵になる理由だ。」


陣「へぇ…うまいこと言うなぁ…」


誠二「なんでヒマワリ?」


陰弄「そんなことも知らないのか?

…本によっても違うし諸説あるみたいだが…

ヒマワリは花言葉で光って意味があるらしい…

僕は夏生まれのせいか…

子供の頃からヒマワリが好きだったんだ。」


誠二「そうなのか…

俺そうゆうの疎くてさ…」


陰弄「勉強不足だな…」


誠二「18歳に言われちゃうとは…

あと…俺のこと誠二でいいから。

そうゆうの気にしないし…」


陰弄「断る…」


誠二「あっ…そっか…」


陰弄「僕は利用価値のあるやつしか名前で呼ばないことにしてる。」


誠二「なるほど…利用価値ね。

あっ!先輩も来たみたいなんでそろそろ俺行きますね!

またあとで!」


陣「おう!頑張れよ!刑事一年目後藤誠二!」


誠二「はい!」












陽大「まさか話の中に誠二さんの名前が出てくるなんて思わなかった。」


タロウ「まぁ、オイラからしたら今もひよっこだけど…

当時は刑事なりたてだったよ。」


陽大「新人の誠二さんかぁ…」


タロウ「今と違って…爽やかな青年だったのを覚えてるよ…」


陽大「ちょっと意外だなぁ…」

















楓「なんで…なんで太一がこんな目に…

太一…太一…うぅ…」


幸人「なんで…なんで太一がこんな目にあったんですか?

ビルから落ちたってどうゆうことですか?

何があったっていうんですか?

教えてくださいよ刑事さん!」


誠二「落ち着いてください。

今、色々な線から捜査していますので!」


幸人「色々な線ってなんですか?

僕達は友達です!

知る権利があるはずです!」


誠二「いや、それはですね…」


陣「言ってやればいいじゃないか!

ワシは事故、他殺、自殺の3つを怪しんでるがな!」


幸人「なんですかそれ…本当なんですか?」


誠二「…あまりそうゆうことを被害者の友人の、方々の前で言うのは…

言うにしても順序ってものが…

捜査上のことをあまり言われると…」(小声)


陣「ワシは警察じゃないからな」


誠二「全く…」


楓「太一が自殺なんてする訳ありません!

太一は…物静かだけど誰にでも優しくて…

友達思いで…

私達はいつも仲良しでした!

自殺する理由もありません。」


誠二「そうなのですね。

ありがとうございます。

それも上の方に伝えた上で、しっかりと捜査しますので!」


楓「太一…」



誠二「…あんまり変なこと言わないでください陣さん。」


陣「聞いてきたのはそこの奴じゃないか!」


誠二「だとしてもですね…はぁ…」


陣「警察も色々大変だなぁ!なっははは!」


幸人「あなたは誰なんですか?」


陣「ん?ワシか?ワシは探偵だよ…」


幸人「探偵がなんで…」


陣「たまたま、近くを通ったときに事件と遭遇してな!

この刑事と知り合いだからなぁ…

手伝ってやろうと思ってな!」


誠二「…手伝ってって…

ちょっとこっちいいですか?」


陣「おっ?なんだ?告白か?」


誠二「違いますよ。

いいから来てください。」


陣「なんだよ全く…わかったよ。」


幸人「行っちまいやがった。」


楓「ふぅ…」


幸人「少しは落ち着いた?」


楓「えぇ…

戸惑っちゃって…

ありがとう。」


陰弄「争った形跡はないように見える…

勝手に死体を触るとあいつがうるさいからな…

争った形跡がないとするとやはり…

いや、まだ他を調べてみないと…」(独り言のように)


幸人「あの…君はさっきの探偵と行かないの?」


陰弄「ん?僕か?

僕のことは気にするな!

ちょっと今考えごとをしている。

邪魔をしないでくれ!」


幸人「おっ…おう…」


幸人M「なんか変わった奴…」

















陣「どうしたんだ後藤…

ワシをあそこから離すように連れてきて…」


誠二「そりゃそうですよ!

手伝いって言っても…

確か陣さんは探偵料として結構な額を取ると聞いてますよ?

あの子達は大学生!

さすがに払えないと思いますが…」


陣「なぁに…

今回は取らん!

ちょっとしたいことがあってな…」


誠二「したいこと…ですか?」


陣「まぁとにかく!

そうゆうことだから構わんだろ?」


誠二「まぁ…そうゆうことでしたら…

いつもお世話になってるんで…

それに…担当は自分ですから。」


陣「おお!初担当か!

頑張れよ!」


誠二「はい。

ありがとうございます。」


陣「じゃあ戻るか!」


誠二「わかりました。」














幸人「さっきの探偵と刑事はなにしてるんだろ…」


楓「わからない。

多分捜査だとおもうけど…」


陣「いやぁ!

おまたせしたね!

若人わこうど諸君!」


陰弄「僕を置いてどこに行っていた陣!」


陣「悪い悪い!

ちょっと話をな…」


誠二「お二人は向こうで話を聞かせてください。」


幸人「わかりました。

行こう楓…」


楓「うん…」


陰弄「それで?なんの話をしてたんだ?」


陣「それなんだがな…

今回はワシの代わりにこの事件をお前に解決してもらう!」


陰弄「そうか…

ついに僕の出番か…」


陣「驚かないんだな?」


陰弄「ふっ…予想の範囲内だ。」


陣「へぇ…

さすがワシの弟子!

じゃあ、今回ワシは助手にまわるかな!」


陰弄「せいぜい邪魔してくれるなよ?」


陣「言ってくれるじゃねえか…

それで?何かわかったのか?」


陰弄「お前が死体には勝手に触れるな…

それだけは守れなんて言うからな…

面倒たが、僕は目を養わなければいけなくなった。

だから見ただけの意見になるが…」


陣「構わない…

でも、お前は探偵の仕事になるとちゃんと指示聞くんだな。」


陰弄「当たり前だ!

お前は基本的にだらしない部分はあるが…

素質は確かだからな。」


陣「そりゃどうも…

まぁ…素人が死体を触るわけにはいかない。

それは知識を得てたからの話だからな。

それは警察や鑑識の役目…

ワシたちが触れたら…場合によっては冒涜ぼうとくになることもあるし証拠を知らずになくしてしまうこともある…」


陰弄「わかっている!

……それで?僕の見解を述べていいのか?」


陣「そうだったな。

どう思う?」


陰弄「死体を見た上での見解は…

見る限り争った形跡はない。

ビルから落ちたせいで服は汚れているが…

落ちたときの打撲や切り傷…

恐らく頭から落ちての即死だろうな…

暴行はないと思うけどな…」


陣「惜しいな陰弄!

70点ってとこだな!」


陰弄「ちっ…どこが間違ってるんだ…」


陣「まぁ打撲や切り傷…

そこまでは良しとしよう!

問題はその後だ!」


陰弄「そのあと?」


陣「頭から落ちたことによる即死ではない。」


陰弄「頭から血を流してるんだぞ?

他に何かあるとでも言うのか?」


陣「確かに頭から血を流してはいる‥

仰向けでたおれているし…

パッと見はそうだろう。

だが、胸ポケットをよく見てみろ。」


陰弄「胸ポケットだと?」


陣「よくみると割れたスマホが顔を出してる。

仰向けで落ちて胸ポケットにあるスマホが割れるのは少し違和感がある。

となると…

うつ伏せで落ちて頭を強打した。

だが、その時はまだ意識があり…

起き上がろうと仰向けになった…

そこで意識が遠のいた。

ほら!その証拠に見てみろ。被害者の手のひらを…」


陰弄「手のひらだと?」


陣「落ちたときに擦り傷だらけになるのはわかる。

だが、この手のひらのぶつぶつの跡は、倒れてるところの下が砂利でいっぱいだ。

起きるときに力を入れたから砂利が手のひらに付いて細かい跡ができた。

…と俺なら推測するな。

普通にはつかないだろうしな。」


陰弄「ちっ…」


誠二「お疲れ様です!」


陣「おお!どうだった?」


誠二「はい。被害者の多田太一さんですが…

お二人の話によると…」















誠二「事件の後に申し訳ありませんが…

少しお話よろしいですか?」


楓「少し…待ってもらえますか?」


誠二「そうですよね。

わかりました。では、お先に被害者の多田太一さんについて、喜村幸人さんのお話を伺ってもよろしいですか?」


幸人「わかりました。

でも、話って言ってもなぁ…」


誠二「なぜこの場所に?」


幸人「俺達はいつもここで待ち合わせをするんです。

今日も三人で遊ぶのに待ち合わせをしていて…

楓と合流して…ここに着いたら人だかりがあって…

覗いたら誰かが倒れてたんです。

最初はわからなかったんですけど…

よく見たら、倒れているのが太一だとわかったんです。」



誠二「なるほど…

そのときに怪しい人を見たり、なにか音を聞いたりとかはありませんでしたか?」


幸人「特になかったと思います。

まぁ、あそこの車椅子の男の子がなにかを叫んでいるのを見ましたが…

それよりも楓が泣き崩れてしまって…

それどころではありませんでした。」


誠二「なるほど。

あなたがここに到着したのは何時頃ですか?」


幸人「確か…待ち合わせは11時だったので10時55分にはたどり着いていたと思います。

まだ楓の姿も太一の姿もなかったので一服して来ようとおもって少し離れましたが…

3分ぐらいで戻ってきました。」


誠二「ありがとうございます。」


楓「ふぅ…」


誠二「誉田楓さん…大丈夫ですか?」


楓「はい。」


誠二「では、お話を聞かせてください。」


楓「わかりました。」


誠二「重複しますが、あなたは何時頃この場所に到着しましたか?」


楓「確か…11時ギリギリだったと思います。

59分ぐらいですかね。

そこで幸人がいたので合流しました。

そして、その直後…すごい音がしたのでそちらを見ると…最初はわかりませんでした。周りが話してる声が聞こえて…どうやら人が上から落ちてきたようでした。

よく見ると…それは…私達が知る太一の姿でした…

血を流し倒れてる太一を見て…私は震えが止まらず…

泣きだしてました。」


誠二「ありがとうございます。

では、怪しい人影や物音は?」


楓「なにも聞こえませんでしたし、

怪しい人も見てません。」


誠二「ありがとうございます。」


楓「太一…太一…」


誠二「申し訳ありません。

事件解決のためですから…」


楓「わかってます…」


誠二「では…失礼します。」


幸人「大丈夫か?少し休もう。」


楓「ありがとう幸人…」












誠二「と…言うことです。」


陣「なるほどな…

どちらも被害に会う前の被害者には会ってないか…」


陰弄「とりあえず被害者が落ちた場所を見せてくれ!」


誠二「えっ…」


陣「それ俺のセリフなんだけど…」


陰弄「どちらが言ったって同じだろ。

それに、今日は僕が謎を解く日なんだろ?」


陣「そりゃそうなんだがな…

いつも言ってる言葉を先に言われるとなんかモヤモヤした気持ちになるな…

まぁいい!…じゃあ頼むわ!」


誠二「わかりました。」















タロウ「そして三人は…落ちたとされる場所。

ビルの屋上へと足を運んだんだ。」











誠二「はぁ…はぁ…疲れた… 

なんでここエレベーターが3階までしかないんだよ

せめて4階まであってほしい…」


陰弄「ふぅ…

やっぱ若いやつはスピードが違うな!

なぁ陣!」


陣「ワシはまだぴっちぴちの30代だ!」


陰弄「ぴっちぴちねぇ…

ぴっちぴちって言うのがなんとも古くないか?」


陣「ワシは古き良き言葉を大事にするタイプなんだ!

それに、今時30代なんて全然若いもんだぞ!

ワシが体力ないだけじゃ!」


陰弄「ふっ…僕にはわからないが…そうゆうことにしておこう。」


陣「お前なぁ…たまにはワシに対して礼儀をだなぁ…」


誠二「とりあえず…現場を見ますか?」


陣「そういえばそうだな。」


陰弄「どこだ?」


誠二「自殺したと思われる現場はこちらです。

あと、不動産屋から宣材写真として使われてるこの場所が写った写真です。」


陣「おお!ごくろうさん! 

……お前も見るか?」


陰弄「当たり前だろ?」


陣「ほらよ。」


陰弄「ふむ…見比べる限り…

変わった部分はない気がするが…」


陣「もう答えは見えたか?」


陰弄「急かすな!

初めての事件。ゆっくり解きたいんだ…」


陣「おまえ楽しんでないか?」


陰弄「……気のせいだろ。」


陣「まぁせいぜい頑張って事件を解いてみるんだな」


陰弄「お前の上から目線は気に食わないが…

今回は目を瞑ってやる。

事件を解くほうが先決だからな」


陣「お前がそれをいうか?

まぁ…お前の推理ショーを楽しみにしてるよ。」


陰弄「ちっ…そんなお前はもう解けたなんて言うんじゃないだろうな?」


陣「当たり前だろ?」


誠二「ほ…本当ですか!?」


陣「大体の検討は付いてる!

ワシを舐めるんじゃない!」


誠二「じゃあ早く真相を!」


陣「まぁまて!

今回はコイツに託してるんだ。

すまんな後藤!」


誠二「全く…俺の最初の事件でもあるのに…」


陰弄「ちっ…相変わらず腹立つ奴だな…

そういえば、このビルの中や入り口にも監視カメラがあったはずだがそれを見たのか?」


誠二「あぁ…もちろん確認した。他の警察官とビルの職員も一緒にね。

だけどそうゆう怪しい人物はいなかった。

大通りだし、こんな昼間に怪しい行動したら目立つはずだしな…」


陣「ワシはいつも言ってるはずだぞ?

目を鍛えろとな?」


陰弄「そんなことはわかってる。

目を鍛えろか…

……目を鍛えろ……

要はこの写真をよく見ろってことだ……」


陣「そうそう!

探偵に必要なことの一つは目を鍛えること。

つまりは眼力がんりきを強くすることだ。」


陰弄「ん?…この写真なにか違和感が…

この写真はいつの写真だ後藤…」


誠二「それは確か…できた頃のだから1年前ぐらいかな…」


陰弄「1年前か…」


誠二「ん?1年前がどうしたの?」


陰弄「柵が壊れてる…」


誠二「あぁ…

柵が壊れて落ちたと警察は認識してる。

下に被害者の遺体と一緒に壊れた柵もあったからね」


陰弄「これはどうゆうことだ…

これを狙うとするならどこかにあるはずだが…

それがなにもない…

そんなことあるのか?

いや、だけど必ずそうなるわけでもない…

まてよ?あるいは…

これは…そうか。

そうゆうことになるなら…」(独り言のように)


誠二「あれ?陰弄くん?」


陣「やめとけ後藤…

今は無理だよ。」


誠二「どうゆうことですか?」


陣「今陰弄は暗自推理あんじすいりの最中だからな。」


誠二「暗自推理?」


陣「自分に言い聞かせて聞かせるように呟き、

それを頭に響かせて推理する方法だ。」


誠二「そんな推理方法があるんですか?」


陣「まぁ、ワシがオリジナルで考えたら言い方だがな!」


誠二「な…なるほど…」


陰弄「待たせたな。」


陣「おっ?もういいのか?」


陰弄「あぁ…後藤…

関係者を全員集めてくれ。」


誠二「ってことは…」


陰弄「あぁ…その前にあとでお前にも確認したいことがある。」


誠二「確認したいこと?」


陰弄「まぁ、とりあえずは…

行こうか。闇に咲くヒマワリを見つけに…」
















タロウ「そして、陰弄は初めて一人で解く事件に挑むんだ。」


陽太「カゲの初めての事件か…

一体どんな真実なんだ?」


タロウ「まぁ、あいつにとっては…予想外な事件だったんじゃないかな?」


陽太「予想外な事件か…

何でもわかってるように見えるカゲにも…

わからないものがあるんだな。」


タロウ「人は皆…必ず初めてを経験する。

どんな事柄にも、必ず初めてが存在するんだ。」


陽太「なるほどね…」


タロウ「話の続きをしようか…」


陽太「あぁ…頼む。」













幸人「俺達を集めてどうしたんですか?」


楓「もしかして…もしかして太一のことがわかったんですか!?」


陰弄「あぁ…わかったよ。

全てがね。」


楓「一体…一体太一になにが!?」


陣「落ち着け。

今からこいつが説明する。」


幸人「こんな素人になにがわかるんだよ?」


誠二「大丈夫です。

俺が許可を出して協力してもらった人物です。

信用できると思います。」  


幸人「わかったよ。

刑事さんがそうゆうなら一応信用するよ」


陣「一つ言っといてやる。

こいつは今は素人だが、今日…この瞬間素人じゃなくなる。

まぁ、楽しみにしておけ。」


楓「何を意味のわからないことを…

はぁ…でも、刑事さんのことは一応信用はしています。

だから、あなたのことでは無く、刑事さんのことを信用します。」


陣「それでいい。」


陰弄「終わったか?」


陣「あぁ…頼むぞ。」


陰弄「当たり前だ。」


誠二M「あんなことを言ったとはいえ…

大丈夫なのかはわからない…

けど、今は信じるしかない。」



陰弄「まずは概要だ。

僕達がここの道を通ったとき、上から被害者の多田太一が落ちてきた。

僕たちはその場をすぐに離れたために詳しくは見ていなかった。

そして、そのあと許可をもらって事件現場を調べさせてもらった。

そのときに、二人も近くで騒動を目撃。

被害者の存在に気付いた。

間違いないな?」


幸人「あぁ。そうだ。」


陰弄「まず、僕達は被害者が落ちたであろう屋上に向かった。

屋上にはちゃんと柵があった。

落下防止の柵がな。

だが、その柵は壊れてそこから落ちたと考えられる。」  


楓「じゃあ、やっぱ事故なの?」


幸人「なんであいつはそんなところに…」


陰弄「落ち着いて話を聞け。

まだ終わってない。」


幸人「まだ何かあるのか?」


陰弄「直接見てみたんだが…不思議なことが気になってた…」


楓「不思議なこと?」


陰弄「後藤…確認はしたんだろうな?」


誠二「あぁ…鑑識の話だと、あれは故意に切られたものらしい。」


陰弄「やっぱりか…」


幸人「故意にって…まさか誰かに落とされたっていうのかよ!」


楓「だれが…だれが太一を…

あんなに優しい人いないのに…」


陰弄「くくく…」


幸人「な…何笑ってんだお前!

大事な友達失ったっていうのに…」


誠二「落ち着いてください!

あなたが暴力を振るえば…捕まえなきゃいけなくなります。」


幸人「ちっ…」


陰弄「いやいや…おめでたい奴らだと思ってな…」


楓「さっきから何が言いたいんですか!」


陣「お前もいい加減にしとけ。

さすがのワシも助けられんぞ。」


陰弄「後藤…」


誠二「ん?」


陰弄「僕が指示したものは確認できたのか?」


誠二「あぁ…確認したよ」












先生「もしもし、こちら巳縞みしま大学の田中です」


誠二「もしもし。急に失礼します。

捜査1課の後藤と申します。」


先生「警察の方がなにか?」


誠二「実は、先程そちらの学生の多田太一さんが亡くなりまして…」


先生「太一くんが…ですか。」


誠二「驚いていないようですね。」


先生「実は、私はカウンセリングもしていて話をずっと聞いていたんです。」


誠二「その話の内容を詳しく聞いてもよろしいですか?」
















楓「あの太一が悩んでたなんて…」


幸人「一体何で悩んでたんだ…」


楓「言ってくれればよかったのに…」


陰弄「言えるわけないだろ…」


幸人「何で悩んでたか知ってるのか?」


陰弄「もちろんだとも。

なぁ?後藤…」


誠二「あぁ…多田太一の悩みは…君たちのことだ。」


幸人「俺達の事?」


誠二「二人との関係性…

多田太一さんは…誉田楓さんのことが好きだったようです。」


楓「えっ…太一が…私を…そんな素振り…全く気付かなかった。」


幸人「太一が…楓を…」


陣「気付かれないように必死だったんだろうな…」


楓「でも…それと今回のことは無関係でしょ?」


陰弄「だからおめでたいって言うんだ。」


幸人「はっきりと言ってくれよ!

お前はさっきから何が言いたいんだよ!」


陰弄「いいだろう…

多田太一は…自殺だ。」


楓「自…殺?」


幸人「自殺なんて…そんなわけ…」


陰弄「現実を受け入れることだな…

多田太一は…優しすぎたんだ。

優しさは時に自分自身や誰かを殺してしまう。」


楓「さっきからなんなのよ!

貴方にとっては他人かもしれないけど…

私達にとっては親友だった!

あんな大人しくて優しい人がそんな自殺なんて…

大それたことを…」


陰弄「それだよそれ…」


楓「それ?」


陰弄「お前らは多田太一に対してことあるごとに…

または必要以上に…優しいなとか大人しいとか…

言ってなかったか?」


楓「そんなこと…そんなことは…」


陰弄「ないと言い切れるか?」


楓「それは…」


幸人「いや…言ってたかもしれない。」


楓「うん…」


陰弄「人間は子供の時過ごした状況で性格は作られていくものかもしれない。

だがな…一部の人間は大人になって…

周りに言われた言葉によって変えられることもある。

いや、そうじゃなきゃいけないんだと思ってしまうことがある。

一種の催眠みたいなもんだ。」


幸人「催眠なんて…そんなこと…俺達がやるわけない!」


陰弄「そうだとしても…気付かないうちに多田太一にマインド・コントロールをかけていたのかもしれない。

お前らは…言葉の重みを知らなすぎる。

言葉って言うのはな…時に人を傷付け、時に誰かを殺すこともある。

良かれと思ってかけた言葉で…大事なものを失うこともあるんだ。

はぁ…お前らはもっと言葉の重みを知ることだ!!

お前らが自殺追い込んだのかもしれない。

そうじゃないとしても…言葉の重みを持って生きていけ!

それが多田太一に対して唯一できる恩返しだと思え!

多田太一が命がけでお前らに残したものだ!」


楓「う…うぅ…ごめんね。

ごめんね太一!!」


幸人「太一…」


陣「もうよせ陰弄…十分お前の言葉は伝わった。」


陰弄「ちっ…僕は先に帰ってるぞ。」


誠二「まさか自殺だったなんて…」


陣「悪いが陰弄を頼めるか?」


誠二「俺は帰ってまだやることが…」


陣「署長にはちゃんと言っといてやるから。

俺は少しやることがまだあるから…」


誠二「わかりましたよ。じゃあ行ってくるんで…」


陣「おぉ…頼んだ。」


幸人「太一…」


楓「太一…」


陣「お前ら…これを…」


太一「なんですか?」


陣「多田太一の遺体があった近くの残骸に隠れてたのをワシが拾っといた。

おそらく多田太一の遺書だろ…」


楓「太一の…遺書…」


幸人「いいんですか?」


陣「ワシは警察の味方じゃない。

お前らみたいな奴らの味方だ!

バレようがバレまいが…警察には恩を売ってある。

お前らは生きていくだけでいい。」


幸人「ありがとうございます!」


楓「ありがとうございます!」


陣M「二人に渡した遺書には、こう記されていた。」


幸人M「僕は優しくなんてない。

おとなしいわけでもない。

ただ、僕の心が弱かっただけに過ぎない…

僕は楓のことが好きだった。

けど、楓は幸人が好きだった。

だけど、それが理由じゃない。」


楓M「二人の友達でいることが辛かったんだ。

二人のそばで笑うことが怖かったんだ。

いつかなくなってしまうんじゃないかと思った。

僕は、そうなる前に…とおもってしまったんだ。

傷付けてしまったのなら今更かもしれないが謝る

例え二人が恋人になったとしても…ならなかったとしても

僕は二人の幸せを願うことにする。

                    多田太一」


陣M「二人がこの遺書を見て…前を向こうと思えるのか…

もしくは、嘆いて絶望するのか…

それはわからない…

だが、ワシは二人が自ら導き出した道を歩むと信じている。」














誠二「陣さんはなんの用事があったんだろう…」


陰弄「ふっ…あいつのことだ。

また恩着せがましいことでもしてるんだろう。」


誠二「恩着せがましいこと?」


陰弄「そんなことはどうでもいい。

僕は寒いから誠二は早く家に送ればいいんだ。」


誠二「わかったよ。

ん?いま名前…」


陰弄「なんだ?」


誠二「いや…なんでもないよ。」















陽太「まさかそんなことが…

それにしても、相変わらず詳しいな。」


タロウ「なんせオイラは日本一の情報屋だからね。」


陽太「さすがカゲが認めた情報屋だな。

とりあえず色々聞けてよかった。

俺は帰るよ。」


タロウ「そうかい。

まぁ、なにかあったらまたオイラがチカラになるよ。

あとお金もお忘れなく。」


陽太「わかったよ。

ゲンキンな奴だな。

じゃあな。」












タロウ「行ったか…」


陰弄「余計なことをペラペラ喋り過ぎじゃないか?」


タロウ「あれ?いたのカゲちゃん。」


陰弄「白々しい奴だ。」


タロウ「利用価値のことはあの子には言ってないよ。」


陰弄「…そうか。

それで?僕になんの用事だ?」


タロウ「そうそう!

伝えたいことがあったんだよ。

っと…その前にもう一つ…久々の話を聞いてどうだった?」


陰弄「どうもこうもない…

バカな探偵の過去の話なんぞ…

まぁ、1度ぐらい感謝を伝えても良かったかもな…」


タロウ「珍しく素直だね。」


陰弄「ちっ…」


タロウ「届かぬ忘れ物…ってところかな…」


陰弄「そんなことはいい。

要件はなんだ!」


タロウ「せっかちだなぁ。

まぁいいや。

あの日が近いみたいだよ?」


陰弄「そうか。

そんな時期になったのか…」


タロウ「どうするつもり?」


陰弄「そんなことはまだ考えてない。

その時が来たら何か動くだろ…」


タロウ「その時が…来たら…ね。」






           

to be continued



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ