『95話 古城34』
『95話 古城34』
「なぜオリオンは期待できないのです、ロメーロを追放する強さの持ち主でしょ」
「追放したけど、今はどうなっているかは、はっきりとわからないかな。今頃はどうしているかな?」
俺の耳にはオリオンについての情報は全くないので、オリオンがどうしいるかは把握はできない。
俺としてはたとえ追放したオリオンでさえ成長していたらと思う。
まだエピック国でダンジョンを探索したりしていたとして、俺が抜けた穴を埋めるのに、苦労はするのは確実だ。
この器用富豪スキルになり、俺がサポートしていたわけで、俺が抜けた穴を埋めるのは用意じゃないと思う。
オリオンには俺から頑張れと言いたい。
それから大神官リアンは気になっていて、俺があのパーティーにふさわしくないと言っていたな。
だから出て行けと言っていたのは、なんだろうか、気になっていた。
願わくばオリオンのパーティーには魔王には会わない方が良いと思う。
とても魔王と戦えるレベルではないオリオンだからな。
でもオリオンは自分が勇者だと思っているから、魔王とも戦いに行くかもな。
「そう言えば、オリオンについて聞いた話があるなあ……」
参加していた冒険者から気になる言葉を聞いた。
オリオンの動向を知っている風だな。
関係ないとはいえ気にはなるのが不思議だ。
まさか死んだりしてないよなと思うのは、俺が器用富豪スキルを常時発動して、Sランク、Aランクの魔物が接近しないようしていたので、俺のいない今はSランク級の魔物と遭遇する危険があるのだ。
戦闘時でも複数のステータス強化をしていたし、Aランク級の魔物も討伐していた。
それをオリオンはまだ受け入れていないとしたら、危険でしかない。
それは止めないといけないが、俺の言うことを受け入れることはしないので、困ったものだ。
もちろんイフリートス級の魔物に出会ったなら、今のオリオンやボーデンなどか戦っても勝ち目はないのは確実だ。
まさか死んだという報告かな。
「俺も聞きたいな、そのオリオンの話は」
「ロメーロが聞きたいなら話をします」




