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『88話 古城27』

『88話 古城27』



「おおおお、エルフの女がヒュドラを倒したぞ!」


「女の子なのに、いい魔法が使えていた、凄えぞおおおお!」


 どうやらアスカが倒したところで、魔物は全滅となったようで、俺はゆっくりとアスカのところに向かった。


「ロメーロ様、私がヒュドラを倒しました!」


「ああ、見てたよ。風魔法だろ。とても良かった」


 エルフ族だというのがわかる魔法だった。

 エルフ族は魔法に魔法に優れていると聞く。

 アスカもその素質を引き継いでいるのだ。


「ロメーロ様に褒められて嬉しいです。イフリートスはロメーロ様が倒したのは見てました、凄かったです」


「倒したから、もう安心だ。魔物はこの古城にはいない」


 古城に入った時に感じた魔力はイフリートスとヒュドラのものだったとして、現在は感じないことから、魔物はいないと断定していい。


 居ないとはいえ、イフリートスとヒュドラ三匹は、冒険者ギルドがランクをつけるなら、難易度S以上のランクを認定するものだろう。


 それを多少はケガ人は出したけど、その程度で討伐したので不満はないし、むしろイフリートスがいたといったら、ギルドも腰を抜かすな。

 グールマスターとオーガキングの時に経験済みだ。


「ロメーロ、あなたはイフリートスを倒したのですよね、凄い、凄いです!」


「ロメーロ、ロメーロ、バンザイ!」


 俺の活躍は、大勢の騎士団と冒険者がたたえてくれるのは、悪い気はしない。

 雷光の団まで褒めてくれていたのは意外だった。


「ロメーロの活躍でイフリートスとヒュドラも倒せた。あなたは勇者パーティーにいたのは本当か?」


「ああ、勇者パーティーに所属していた時期があった。短い間だったけど、勇者オリオンは俺を役に立たないからと追放したのだ。そのあと俺はアスカと知り合いになったんだ」


「ええええ、なんで追放したんだ、意味がわからないな!」


「本当にだ、こんな凄い冒険者、イフリートスを倒すし、凄い、凄いです。勇者オリオンはもっと凄いてことか、とんでもないな、想像つかないレベルだ!」


「勇者オリオンは、マジで強いらしいですてのは、本当だったのか。とにかくロメーロ、ありがとう!」


 みんな俺が勇者を追放されたのを驚いているものの、オリオンがもっと強いと話が発展していたのは、俺は責任持たないが。

 今は評判が落ちているらしい。

 すでに依頼に失敗していると聞く。

 それでも会いに行ったら、俺は必要ないというからな。

 これで俺が有名になると、オリオンはもっと強いと評判が上がるかもな。


「ロメーロ、悪かった。お前を信じないばかりに、危ない場面になった。イフリートスに殺されなくて良かった」


「アスティか、俺は気にしていないしな。イフリートスが居るのを事前に誰も知らなかったのが問題だ。もし知っていたなら、初めから戦い方も違っていただろう。それと俺が危なくイフリートスに負けていたてのは訂正させてくれ。危なくイフリートスに負けることはないからな。アスティを助ける際に、一瞬だけスキが生まれていて、そこをイフリートスに狙われたのだ。まあ俺のミスだな。アスティは気にしなくていいさ。結果は倒せたからな」


「ロメーロを最初から信じないでいた。イカットが死んだと言ったからだ。でも今は信じるよ」


 グールマスターのいたダンジョンで死体だったイカットで、助けられなかったのは、仕方ないとして、アスティは友人だったから、ショックだったのだ。


「信じてくれるなら俺はそれでいい」


「ロメーロ様の言うことは本当です。グールマスターが私を連れ去りダンジョンにいたのです。それをイカットは知ってかダンジョンに来たのです」


「あなたはそうなるとエルフ族国の皇女アスカなのかい?」


「はい、皇女アスカです」


「本当に!」


「皇女かよ!」


「ロメーロ様か古城に行くのが決まり、私も来ました。ロメーロ様の第一婚約者です」


「えええええええ!」


「おいおい勝手に決まるなよ」

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― 新着の感想 ―
[一言] 85まで読んで、誤字脱字が多いこと多いこと…
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