『79話 古城18 イフリートスと戦う』
『79話 古城18 イフリートスと戦う』
「先ずは、雷光の団に手を打たないとな。器用富豪スキル、体力消耗速度減少」
『器用貧乏』持久力 Fランク
↓
『器用富豪』体力消耗速度減少 SSSランク
体力の消耗を少しでも減少させることで、死は防げる。
「器用富豪スキル、外傷回復」
『器用貧乏』手当てFランク
↓
『器用富豪』外傷回復SSSランク
「器用富豪スキル、火傷治癒1000倍速」
器用貧乏』冷やす Fランク
↓
『器用富豪』火傷治癒1000倍速 SSSランク
火傷の具合が酷すぎて見るのも耐えられないほどだった。
火傷の治癒スキルを施したので、直ぐに火傷からは回復する。
痛みも減るだろうから、立ち上がるのも可能だ。
「器用富豪スキル、魔法防御1000倍上昇」
『器用貧乏』魔法壁 Fランク
↓
『器用富豪』魔法防御力1000倍上昇 SSSランク
魔法防御力15 → 15000
そして俺にも魔王防御スキルは施した。
火傷は防ぎたいからな。
熱いのは嫌いだし、避けさせてもらう。
最初にこれだけは富豪スキルをすれば間に合うだろうとし、特に雷光の団20人メンバー向けにした。
20人、アスティも含めてかなりの炎のダメージがあるはずで、死んだなら効かないが、生きていたら効果はある。
俺はイフリートスが現れた時にスキルを使用も考えたが、ここはアスティも含めて雷光の団に試練を与えると言えばいいか、あえてスキルは使っていなかった。
常時発動は城に入るときには、解除してあったからで、俺の考えでは、雷光の団が自分から俺の力は要らないという感じだったのだから、試したのだった。
その結果はメガイラプションの一撃で全滅となったわけで、俺のスキルによる力を使用するに至ったのは、アスティもイカットの件は理解してくれるはずだ。
もっと早く器用富豪スキルを使用するべきだったと反省した。
俺の判断ミスでもあり、いきなりイフリートスに立ち向かって行くとは思っていなかったので、すべては俺のミスの連続だ。
だからと言うことでもないが、俺がイフリートスに反撃することで、アスティには助かって欲しい。
「あははははははははは、死ね!」
「……………アスティ、もうだめだ………」
「……………無念だ」
「あれ、アスティ? イフリートスの魔法にも耐えてすよね、俺たち?」
「…………本当だ?」
「大丈夫だぞ、イフリートスの魔法を防御しているし、火傷も治ってきている。信じられないが!」
イフリートスのメガイラプションが放たれた瞬間に一瞬早く俺の富豪スキルが間にあう。
アスティと雷光の団メンバーに効果が現れたため、火傷は治癒されていき、魔法防御により、メガイラプションは防いでいたから、無事であった。
となるとイフリートスは、異変に気づいただろうが、気づいた時には遅いというべきか。
そう遅いのだ。
防がれてからでは遅すぎた。
メガイラプションという化け物級の火魔法をも超えるスキルを使用しているのだ。
メガイラプションは確かに驚異だ。
この古城をも燃やす。
たぶんイフリートスにとっては古城なんて興味ないのだろう。
街も燃やす気だ。
燃やすのに快感を覚えている。
燃えている人族を見るのが快感なのだ。
だが全てを燃やせるわけではないのを教えるべきだろうな。
「なななななな、なぜだ、なぜ我のメガイラプションを受けて、まだ生きておるのだああああああああああ!」
「俺のスキルだ。イフリートス。神話の化け物か、初めて見るが、本物の化け物て感じだな」
「誰だお前は?」
「俺はロメーロだが、名前を聞いてどうする、もうじき死ぬのだから聞いても頭に入れるだけ損だ」
「なんだと、我が死ぬと。バカか、人族にはバカが多いがこんなバカは初めて見るぞ」
俺をバカよばわりか。
いいだろう、今だけ言っていい。
俺の存在を見ても、まだ理解できていないらしい発言だった。
化け物をも超える存在だってことにな。
もうじき文句は言えなくなる。
「ロメーロか、ロメーロが俺たちにスキルをしたのか?」
「アスティ、大丈夫か? 今のは俺のスキルだ。火傷と外傷を回復させてある」
「嘘だろ、あれだけの火傷が治癒していくなんて、あり得ない」
「あり得ないのが俺の器用富豪スキルだ。イフリートスは俺が戦うので、雷光の団は下がっていい。残りのヒュドラを頼むかな」
「バカか、さっきの火魔法メガイラプションを見ただろ。火魔法でも最上位級の火魔法だ。街を一発では破壊できる。勝てる相手じゃない、Sランク級かそれ以上の化け物だぞ」
「Sランク化け物か、嬉しいことか俺はその上をいく化け物だ」
アスティは納得したくないのか、しないのか、俺がイフリートスと戦うのを信じていない。
とにかく人を信じない奴だなアスティは。
今まではいいが、ここは信じてもらう。
俺がイフリートスよりも化け物だと。
嫌でも信じさせる。
いや、信じるしかなくなる。
俺がイフリートスに圧倒するからだ。
「ロメーロ、助かった、ありがとうな!」
「ロメーロ、ありがとう!」
ただしアスティ以外の雷光の団メンバーは俺に感謝していたので、生きていて良かったとは思う。
死んでいかなも半分思ったのは、黙っておいた方がいいだろうな。
雷光のメンバーとアスティは下がったので、イフリートスと俺は2人きりになった。
さあ、1対1になった。
これで一騎打ちができそうだ。
どうするイフリートス。
まだ俺とやる気か。
懸命な行動をとるのをすすめる。
「ロメーロとか言ったな、お前が一人で我の相手をするのかよ、いい度胸しているな。しかしその度胸は後悔に変わるぞ」
「さあどうかな、お前こそ後悔するかもだ。俺と戦ったことを後悔しないか?」
「するわけねえだろ、魔炎弾を喰らえ!」
イフリートスは口から炎の弾を放ってきた。
メガイラプションは炎を全体攻撃してきた感じだったが、魔炎弾は俺一人をターゲットにした攻撃だ。
確実に俺をターゲットにした攻撃。
俺とは戦わない選択もあったし、猶予は与えたのに、俺との戦いを選んだのか。
いいだろう、魔王に忠実な幹部よ。
俺がいずれは魔王とも戦闘する前に、先にお前から討伐する。




