『10 謎のダンジョン』
『10 謎のダンジョン』
入り口には騎士団や冒険者が調査したという証が置かれるためだ。
しかし証がない以上は、まだ未開拓に近いダンジョンにあるということで、Aランク冒険者が行方不明なのを調査するのが俺の目的だ。
「証がない。つまりは誰も来ていないダンジョンてわけか」
そうなる。
俺がAランク冒険者の次の訪問者だろうか。
歓迎されているのは俺はありがたくない。
「スキル、全方位結界」
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『器用貧乏』見張り Fランク
↓
『器用富豪』全方位結界1000倍 SSSランク
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結界を出しておく。
いつでも魔物からの防御は可能だ。
内部は新しくもあり、古びてもいる。
途中で崩れ落ちる心配はないのは、ダンジョンの壁にある鋼材の磁力から判断可能だ。
磁力は世界のどこにも存在していて、ダンジョンには特に多く存在している。
勇者オリオンらと一緒にダンジョンに入る時は、いつも全方位結界していたし、魔物を近づけるのを遠ざけていたものだ。
これだけスキルを使うと他にはスキルを使用するのは困難にもなり、オリオンや賢者ボーデンの後方にまわり、後方支援に徹するのがベストとなる。
まあボーデンもオリオンも、わかっていたとは思うが、俺の『器用富豪』の支援を受けて、膨大な恩恵かあったのを。
今はオリオンのことはいいか、それよりも、このダンジョンから来る魔力の方だ。
俺の良くないところは、俺を追放したオリオンやボーデンらのことを憎まずに、心配してしまうところか。
なぜか自分でも心配しているのはわかっており、忘れようとしても、心配してしまう性格がある。
俺の駄目な部分かと言われたらそうかもしれない。
それは置いておいて、俺の前にはヤバそうな奴がいた。
「スキル、神眼鑑定」
魔物にも魔石がある。
魔力も魔石から生まれており、血液中にも魔力は存在する。
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『器用貧乏』のぞき見 Fランク
↓
『器用富豪』神眼鑑定 SSSランク
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それらを鑑定するのが神眼鑑定で、鑑定する時間は一瞬で鑑定可能だ。
以前はのぞき見スキルだった。
あれは魔物のステータスを、ろくに見ることも出来ずに困った。
弱小魔物の鑑定しか出来ない欠陥スキルだが、進化してからは、魔物のレベル、魔力、ユニークスキル、魔法、種族らも鑑定可能とし、さらにアイテム、魔法、スキルの詳細な情報も鑑定可能と万能スキルになつた。
「オークキングか?」
名前 オークキング
レベル 912
体力 8000
魔力 0
攻撃力 7854
防御力 5873
素早さ 746
スキル 粉砕、暴食、殴り合い
鑑定した結果はオークキング。
見た感じはオークとわかるが、オークの中でもヤバイ部類に入る奴だったのは、訪れる冒険者からしたら最悪だな。
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