『67話 古城6』
『67話 古城6』
スライムサンダーが冒険者達に気づいたのは、その後で、冒険者に対して敵意を発動する。
冒険者の剣術とスライムがぶつかりあう音が、そこら中で聞こえだすと、スライムは魔法のサンダーを使う。
冒険者にサンダーを与えると、逆にスライムに火魔法をぶつけて、激しく戦いが起こった。
ただしこちらの冒険者は100人くらいだったし、王国騎士団は500人で、それでも多いのだが、スライムサンダーは遥かに多かった。
ざっと見ても気持ち悪いくらいにスライムサンダーがいて、騎士とも戦い合う。
600匹以上は間違いなくいる。
これだけの数が襲ってくれば、確かに街の戦力では厳しかったと想像できる。
町の騎士団と冒険者で戦闘したのが、見て取れる。
攻めて来たのを必死に食い止めていて、王都に応援の要請を出したのだ。
応援の使者を送り、ギルドに駆け込んで来て、そこに俺が居合わせたわけだ。
なぜか俺はそういう具合に危険な状況に遭遇する。
これが神が言っていたことにも思えてきた。
「助けに来ましたよ!」
「あああ、王国騎士団だ、助かるぞ!」
「ありがとう騎士団!」
スライムサンダーを撃破したのを見た街の人は、歓喜の声を。
絶望的な街の状態だったから騎士団の活躍には、喜んでいた。
子供達や女性も魔物から逃げていって、助けを求めていたのを、騎士団がスライムで切りまくった。
スライムサンダーはDランク程度とすると、古城に来た冒険者と騎士団はDランクよりも上の使いてと思えるし、まだ十分に彼らだけで戦えそうだ。
特にアスティ率いる雷光の団はAランクパーティーであるから、格が違う。
スライムの群れを一気に蹴散らして行く。
俺をバカにしていたが、決して口だけではなかった。
スライムを圧倒していた。
「行けええええ!」
「はははは、どうだロメーロ。これがカイザール国の力だ。冒険者と騎士団を合わせたら、スライムサンダーの大群などには負けないのだ」
「見ればわかる。十分に鍛えられているし、魔法も使える冒険者もかなり揃えてあるのは、俺的には不満はない。ここはアスティ達が好きに戦えばいい。俺は補助をする」
「あはははは、勇者パーティーを追放されたのだろ、追放されるくらいだ、きっと弱すぎて使い物にならないから追放されるのだ。グールマスターやオークジェネラルを倒したのが嘘だと必ず認めさせてやるからな!」
「まだ言うか。しつこい性格だな」
まだ俺を疑いをかけてくるしつこい性格なアスティに、俺はへきえきしていたが、指揮官を任せておくから、俺は後方から拝見させてもらう。
俺の存在を単に勇者パーティーを追放された最弱の冒険者くらいにしか見てない。
幸いにして街の戦況は良くなってきており、王国騎士団の強さは、統率力があり、連携 攻撃も取れていて、さすがに騎士団て感じがした。
徐々にアスティ指揮官の軍勢が押していき、数ではスライムサンダーが多かったのに、負けていない。
街の半分以上をスライムサンダーから取り戻すのに成功していて、評価はしていい戦いだった。
これだけの数の魔物と戦うのに、バラバラで戦うよりも連携した方が効率的だし、逆にスライムサンダーは行動はバラバラで、特に何も考えずに戦っている感じだから、押されて当然だった。
俺が見ても戦況をよく知った戦いだなとアスティの指揮官ぶりに頷いたりもして、このまま街を全て取り戻せればいい。
当初は強力な魔物スキュラが古城を占拠したと聞き、冒険者の中では恐怖感を抱えているなと思われたものの、いざ戦いになると、素晴らしい成果で、俺はほとんど何もすることなく、街の人を守る役割をしていたくらいだ。
街の人からは感謝されて、直ぐに器用富豪スキルを使った。
「スキル、外傷回復」
手当て 器用貧乏 Fランク
↓
外傷回復 器用富豪 SSSランク
外傷回復スキルで、多くの街の人の外傷を治すスキルをして、街の人は見る間に治癒されていったのであった。
ただし回復魔法と違うのは、体力は回復はしないのが違いだ。
魔法の回復魔法は、傷も治癒するし体力の回復も行える。
魔法は下級の魔法から上級まであって、上級になると、回復の量は完全回復するという。
しかし上級魔法を使える人は多くなくて、ごく少数である。
しかも魔力を大量に消耗するから何度も使うのは無理である。
「助かりました!」
「ありがとう!」
「いいえ、治って良かった」
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